1日に行われた
松戸自主夜間中学開講40周年記念公開授業では
会場である市民会館ホールのロビーでは
ウクライナの子どもたちの絵が展示されていた。
実は5月3日の同じ会場で行われた
憲法記念日の集いで展示される予定だったが
もっと来てくれるはずの
カテリーナさんが日本に来れなくなったので、
今回の公開授業で仕切り直し。
当日はカテリーナさんも参加して、
絵に関する説明を日本語で解説してくれた。
復興を進めている自分たちのふるさと、
友だち同士、ハート、また
日本の人気アニメを模した絵や
大阪らしき風景の絵もあった。
それ以上にカテリーナさんの言葉のなかに
ウクライナが勝つことを望んでいると。
もしも和解(による戦争の終結)をしてもロシアは再び自分たちに
攻撃してくるかもしれないと。
だから勝つことを望んでいると。
これが一番つらいのだ。
夜間中学をつくる市民の会では、
現地の子どもたちの安全が確保されることを願って
「極限状態の中で書いた」子どもたちの絵を見てもらうことにした。
そしてウクライナへの支援募金の協力をお願いしている。
しかし平和国家であるはずの日本国は
ゼレンスキー大統領が望んでいない武器の関連品を供与することや
NATO加盟国会議に参加することで
ロシアと戦うという意思表示を全世界に示している。
これはパラドックスだ。
ウクライナが戦いに勝つことを望むならば
日本は戦争に参加していることをみんなが認めなければならない。
しかしこれは立派な日本国憲法9条に違反する行為だ。
この公開授業に参加している人たちはどれだけ気が付いているのか。
いまでは戦争はウクライナの南東部に限定した動きしか
伝えられていない。
また、アメリカは「つなぎ予算」を上下両院で通過させたが
ウクライナ関連予算がこの中に入っていなかった。
(きのうの東京新聞朝刊より)
前述のNATO加盟国などウクライナに支援している国からも
「支援疲れ」で和解の動きが出ることを期待しているという
ホンネも出ているそうだ。
この戦争を終わらせる方法を全世界で探していくことが
求められている。
特に日本国政府にはその努力が求められているのに
まったく知らん顔をしていることがおかしいのだ。
ちなみに夜間中学は第二次世界大戦後に
戦災孤児たちに教育の保障をするために開設されたのが
始まりであるそうだが、
「2014年まで超党派で公立夜間中学及び夜間学級の開設を
推進する国会議員連盟が出来るまでは
ウクライナの学校はいま、どうなっているのだろうか。