いやぁ楽しかった。
もちろん公開授業ですよ。
自主夜間中学のこと、
公立夜間中学のことをもっと知ってもらうために
松戸市に夜間中学とつくる市民の会（特定非営利活動法人ですよ）が
自主夜間中学の公開授業を開講４０周年記念行事として
企画したのだが、
１時限目は映画「こんばんはⅡ」の鑑賞。
「こんばんは」では墨田区の文花中学の夜間学級を取り上げていたが、
Ⅱでは大阪（天満中）や松戸・柏の自主夜間中学などにも取材を拡げて
中国残留孤児の３世やフィリピン、カンボジアから
日本に逃れて（または日本国内でひどい目にあって）
そこから救済された夜間中学と出会った人たちの声が
たくさん紹介された。
また形式卒業からの学び直しを行っている人たちのことも。
そして２時限目は
前川喜平さんと自主と公立夜間中学で学んだ人との対話の形で。
前川さんはいまのように公立夜間中学の設置へ
出来たことで文部科学省の態度が１８０度
変わったこと。
そのきっかけは長年に渡って
国に要望をし続けた夜間中学のすべての関係者の
ご苦労があってのことだったと。
１９７９年に入省した前川さんは
これに関する声を直接聞き続けていたが
当時の文部省や文部大臣の態度は
「冷たい」。何とかしたくても
組織のなかではどうにもならずに
申し訳ありませんでしたと謝罪。
これには拍手が出て御本人も驚いたと。
また、形式卒業で同じ中学での
学び直しが許されないとは
どの法律にも書かれていないのだと。
これが公立夜間中学の推進に繋がったのだ。
話では加計学園問題にも触れて
木曽功と言いますがね。千葉の銚子に
千葉科学大学がありますね。学長として。
でも私はそういうことを選ばなかったから
言いたい放題いうことが出来る。」
事務次官になる前から
全国の夜間中学関係者と会って話をしてきた
前川さんだったがマスコミに報道されるまえに
再就職等規制法違反で国会で問題になるとの
話を受けてその関係にすべてを費し
事務次官を辞任してからはしばらく会うことも
出来なかったと。
しかしその前に会った
福島市の駅前自主夜間中学。
そのあとに来年度から
福島市の公立夜間中学が出来ることの朗報も。
ほかにも
「インクルーシブの考えからも
公立夜間中学は心身に障害を抱える学びたい人
を積極的に受け入れるべきだ。」
夜間中学を４校から１校に減らした。
２０１４年以前の文部科学省のやり方を
いまだに正しいと思っている。」
「公立夜間中学は３年学んだら卒業させられる
ようだが、本当なら減級留置で学び続けたいと
いうことを受け入れることが出来る。でも
それを学校はやりたがらない。」
高校時代に女子を学園祭に何とか電話で誘ったら
同じ場所の同じ時間にダブルブッキングしたと
いう思い出まで披露してくれた前川さん。
心から学校の弱者になった皆さんに
寄り添い続ける姿勢に
本当の優しさを見た想いだったが
語り口の樂しさがそれを上回った感じだった。
ありがとうございました。
