(2023年5月3日の憲法記念日は
東京・有明防災公園で行われる集会ではなく
報道特集の元キャスター金平成紀さんの講演が行われる
地元・松戸の憲法記念日の集いに足を運んだ。
沖縄で今起きている軍事力の強化をそれに抗議する声。
本当ならウクライナの子どもたちに絵が見られるはずだったが
現地の激しい攻撃で絵が届かず、カメラマンによる
戦地と化したキーウの写真を見て、
集いの最初は「はるかぜ」による沖縄の唄とカチャーシーとシーサーと
その後に金平成紀さんの講演が始まった。)
「東京有明の集会ではなくこの会場に来ていただきありがとうございます。
いいお天気なのにこんな暗い場所で私の話を聞いていただくのは
なんだか申し訳ないですが・・・」
報道特集とは少し違った軽快で、かつウイットに富んだ
金平さんの話っぷりはテレビにおける「制約」が解き放たれた
まさに「水を得た魚」という感じだった。
まず全国紙と東京新聞(以下東京と略)3日朝刊の1面を出したあとに
共同通信(東京)の小さな記事に「改憲機運高まらない71%」の見出しに
これを見ていると改憲へ加速感はないだろうと思ったら
「改正の必要がある」「9条も改正する必要がある」
「議論してほしいテーマの1位は9条と自衛隊」
といった答えを選んだ人が多かったことを取り上げ、
国民の本音はむしろ「改憲に前向き」であるという
「深刻な内実」を浮き彫りにさせた。
「(2023年は)新しい戦前になるんじゃないですかね。」
これにも金平氏は注目した、というよりは
最近の政治や外交情勢、それに対する世論の反応は
まさに新しい戦前そのものではないかと。
その要因はロシアのウクライナ侵攻、そしてアベ元首相が銃殺されたことで
「ショックドクトリン(火事場泥棒)」と
「パンドラの箱が開いた」ことで
すべてのおかしな事実が明らかになるどころか
逆にすべてが封印されてしまったと。
それは「民主主義対独裁主義」ではなく
「正義派対平和派」の対立である。
この動きに対して
日本は戦争のための「軍事装備品」を輸出しようとしている。
あってはならないのに「ロシアとの戦い」のために
それに賛成する声が増えた。それは過去の歴史から学んでいないことではないのか?
今月末のG7サミットはこの問題をいかに解決させるかが問われているのに
その重要性が各国首脳がわかっているのか(特に岸田首相は)?
金平さんはこの疑問を強く示した。
次々と報道されたのにも関わらず
いつの間に忘れられてしまう現実。
「少数派・逆者・困っている人々の受け皿不在」
「野党の分断=大政翼賛会の教訓を忘れている」
そして最後に
「若きデマゴーグたちの登場」と断罪。
その理由は「世代間の対立・分断」を煽っているということ。
これは誰もが感じることだろう。
まさにこれは「メディアの劣化」がもたらしたことだと金平さん。
(つづく)