本当に私のほうから
あの佐川宣寿さんに
「求償権」を行使したくなる。
「認諾」で国が赤木俊夫さんの遺族に
1億2000万円もの賠償金を払うことが決まった件で
岸田政権に「なぜそういうことにしたのか?」と
追及する声が相次いだ。
まず21日の参議院の代表質問で
なんと岸田首相は
「国が今回負うことになった損害賠償義務は、
赤木氏が当時厳しい業務状況に置かれる中、
国として安全配慮義務を十分果たせなかったことに
かかる責任によるもの」とした上で
「国が個々の職員に対して
求償権を有するとは考えていない。」
というなんとも的外れな
「噓つき」答弁をやってのけたのである。
上の写真は26日発売の日刊ゲンダイの
相澤冬樹氏の不定期連載の記事だが
氏も憤りを隠さなかった。
赤木氏の自殺の理由は
業務多忙による「過労」ではなく
上司である佐川氏から文書の改ざんという
「不正行為」によるものだからだ。
そして25日の衆議院の同委員会審議で
問題点を突く質問をすると
やっぱり首相と同じ理由で
佐川氏を含む当時の赤木氏の「上司」に
「求償権を有するとは考えない」と。
しかし階氏は国が「認諾」の際に持ち出した言葉に
「原告の夫(未亡人の雅子さん)が強く反発した
財務省理財局からの決裁文書の改ざん指示の対応を含め」
自死するに至ったと書いてあるとして
佐川氏の証人喚問を求めた。
同委員長は「理事会で協議する」としたが
自民公明は徹底的に拒否をするだろう。
さて、なぜ岸田首相が「過労」と嘘をついたのか。
当時の職場環境は当事者に聞かなければわからないことから
「過労」ということになれば
労働基準監督署(労基署)に訴える問題になる。
すなわち国を追及したければ
そっちのほうに訴えてくださいというわけだが、
はたして労基署や労働委員会(たぶん東京都だろう)が
財務省の内部にメスを入れるかどうかわからない。
しかし文書改ざんは過労ではなく
上司による「パワハラ」、それも
当時の内閣総理大臣も共謀しているのだから
労働問題にすり替えても
アベ・アソウ太郎・そして佐川氏は決して逃げられる
話ではないのだ。
(つづく)