(承前)暗い舞台袖から立ち位置に着くまでに、
開き直ってリラックスしていこうと思った気持ちが
次第に緊張モードになってきた。
心臓の鼓動が高まり、首から下が固まったような
感じがした。二年前に初めて参加した時は
全身そのものがガチガチになっていたかもしれない。
しかし体操や発声練習を二度もやった効果があってか、
序曲「町の片隅で」から、自分の思い通りに
声を出すことが出来た。しかし少し体の震えも
あったのも事実だ。そして右の腹の脇に少し痛みを感じた。
(第三部リハーサルを前に撮影)
それでも曲と劇が進むにつれて固くなった自分の体が
少しづつほぐれてきて、最後の「虹色のえんぴつ」では
全てを出し切って歌うことが出来た。
最後に自主夜間中学の生徒、スタッフそして郷土部と第一部のこどもたち
も舞台に集まりフィナーレ。
団長の太田さんと自主夜間中学の榎本博次さんの挨拶があり
また招待席の堀喜美代さん(初代常任指揮者)と安藤由布樹先生
のご両親の紹介などがあり、最後にもう一度
「虹色のえんぴつ」をみんなで歌う。
(家族が撮ってくれた写真)
歌の最後には舞台の大きな布絵に虹の照明がかかった。
最初は気が付かなかったが、後ろを向く人がいたので
何かと思ったらそうなっていたのを見て、
いいフィナーレになった
喜びのあまり隣通しで手をつないでジャンプをした。
全て終わり、舞台袖で指揮の酒井崇先生と握手して
また同じ団員通しで喜びを分かち合い労をねぎらい、
そしてロビー前で多くの観客を見送った。
団員さんから声をかけられて、
前回の公演に参加していた方がいるというので会ってきた。
あの時は私の立ち位置よりも上にいた方で
背丈の関係で指揮者が見えなかったことから
何度も位置を変えたり移動したことを思いだして
再会を共に喜んだ。
この後打ち上げには参加せず、ご褒美ということで
近くの寿司屋でごちそうになっておしまい。
最後に森のホールに来ていただいたみなさん、
「はるかぜ」の皆さん、同じ地域団員と公演に協力していただいた
みなさん、そして家族全員に改めて「ありがとう」を。
母の日がわりになったかな?