きのう渋谷の「光塾」で
「森の映画社」による全国映画キャラバン
気候変動とたたかうアメリカ北部の先住民の
最新の映像レポートを見た。
森の映画社はたまたまもらったパンフレットがきっかけだったが
プロデューサーの藤本幸久さんと映画監督の影山あさ子さんが
辺野古を含む沖縄の米軍基地および訓練地を
ドローンですべて撮影していることから
わずかながら支援をしたで
非売品の映像や本の資料を送ってもらったことが
大変有り難いことだった。
本土のマスコミが無視していたことをしっかり伝えてくれたことは
わずかながら辺野古の問題にみんなが関心を向けるようになったからだ。
もちろん琉球弧もだ。
(左は藤本幸久さん、右は影山あさ子さん。)
ではなぜアメリカ先住民なのか?
答は影山さんが北海道大学在学中に
アイヌの問題に興味を持ち
時には心が折れることがあっても
ウチナンチュ(沖縄人)やアイヌを含めて
先住民の先住権をいかに保証すべきものかを
考え、世界で一番に先住権を確立させたアメリカに行き
現場の状況を取材しようと思ったからだ。
影山さんが映像に解説をいれる形で90分。
そのほとんどは鮭(サーモン)だった。
先住民は19世紀に一度は開拓を進める白人たちと
鮭の漁、狩猟、食料となる野生生物(ベリーなど)の採集が認められたが
実際には川に面した周辺2%しかその権利が与えられなかった。
この不当を訴えて戦ったのが「FishWar(魚戦争)」だった。
1974年に先住民の部族(トライブ)に
50%の漁業権を回復させることが出来た(ボルト判決)。
しかし、原生林は乱伐されて保水力を失い、
電力のために巨大ダムがつくられたことで
鮭が遡上、産卵、受精など
いのちをつなぐあらゆる行為が困難になったことで
「2%の頃より50%のいまのほうが
鮭が獲れなくなってしまった。」
永久凍土が溶けて洪水、さらに豪雨で
ますます鮭が生きづらい環境に追い込まれてしまった。
先住民の昔から言い伝えられている
生き方が困難になっている現実をもっと追いかけていきたいと。
映画にまとめたいとさらなる支援を訴えた。
最後の質疑応答で私は
いまはインディアンではなくネイティブアメリカンと
マスコミが言ってるようだが
いまはどうなんだかと影山さんに言ったら
自分たちで「インディアン」(アメリカ・ワシントン州)と名乗っている例もあるし
地域限定ながら「エスキモー」と名乗るケースもあるのだと。
結局アイディンティがある限り
みずからのトライブの呼称は
歴史と伝統に基づいて決めるものだということがよくわかった。
映画の完成は2025年の予定で
来年はもっと撮影の日程をこなしていかなければと。
これからも支援をできるだけやっていかなければ。
はすみとしこ、今度はアイヌ民族を愚弄するイラストをFBに投稿。#アイヌヘイト pic.twitter.com/YCJX8B6gwS
— Corona Rules Everything Around Me (@channel__3) 2023年9月29日