きのうは唄いまくった一日だった。
午前中は東葛市民合唱団「はるかぜ」の練習。
初めて全曲を通しで練習することが出来た。
お互いの努力をたたえ
そして曲のテンポと
発声のやり方をチェックした。
といっても上手に唄うためではなく
リラックスした体と心で唄えるかどうかなのだ。
ガチガチの中で口を大きく開けると
喉(ノド)に大きな負担がかかって
合唱の最中に咳き込むこともあるからだ。
さらにフォルテ(f)からピアノ(p)などの
声の強弱がつけにくいということもある。
いつも張り上げて歌えばいいものではない、
というわけで。
それが見事に効いたのは
午後に参加した
「いっしょ広場2024春~平和をうたう~」
で自由な風の歌合唱団の定番になったことがある
日本国憲法前文の歌だった。
指揮と指導を担当した池田幹子さんは
作曲をした林光さんが
なぜ歌いにくい曲にしたのかという解説を交えてくれたから。
林さんは歌を通じて憲法の中身を知ってもらうだけではなく
いまの日本国民にとって
憲法はどんな存在になっているのか考えてほしいとの
気持ちが込められているのだと。
歌詞が前文そのものなのでとても曲が長いが
テンポが速くなったかと思ったら
ゆったり目になったり
畳みかけるように音符が密接になるかと思えば
上と下の音が掛け合いのようになったり。
前文に示されているものをさらに強調するかのように
唄が進んでいくのだから
いつも声を上げ続けるわけにはいかない。
午前中にリラックスした発声のやり方を覚えておいて
本当に良かった。
さて、そのコツとは。
口を開けたときに必ず「上下」ではなく
「左右」に意識して声帯を拡げるようにすること。
左右の耳の前の近くに人差し指を付けてみるとわかります。
上下だとつけたところの筋肉が上昇しますが
左右を意識するとそれがなくなり
逆に前かがみになった全体の姿勢が
上向きになるからです。
そうなれば丹田(たんでん)を中心として
お腹の底から声を自由自在に出せるというわけです。
唄が好きな方、ぜひご参考に。