無事に終わった。
合唱指導でお世話になった飯村孝夫先生が
コロナで療養中のために
プログラムの変更があったが、
カタロニア民謡の「鳥の歌」
そして「日本国憲法」の前文・9条を
歌い切った。
今回は合唱の前に
2011年のコンサートを映像で記録された
谷川俊太郎作詩で林光作曲の「歩くうた」を
お客様(私含む合唱団員も)に見てもらった。
歌う姿の楽しさと躍動感に驚き、
自分たちはそこまで出来るだろうかと思ったが
本番になるとリラックスして歌えた。
とてもありがたいこと。
上の写真はゲネプロの時に撮ったので
当時の林光さんの姿がはっきり見えないが
本番ではバッチリでした。
プログラムにはさんだ「裁判紹介」より
最初の文を抜粋する。
「コンサート・自由な風の歌は今年で16回目を迎えます。
『君が代』伴奏強制事件の裁判で、
崔善愛(チェ・ソンエ)さんが(東京)高裁へ陳述書を、
林光さんが最高裁へ意見書を提出され、
これをきっかけに2005年からコンサートが始まりました。」
2011年のコンサートは6回目で
林光さんが指揮棒を振った最後の年だった。
しかしその遺志は崔善愛さんに引き継がれた。
「音楽を枠にはめるようなことは許されない」
そして憲法にある「良心の自由」が
国家権力によって脅かされることがあっても
「~どんなときにも希望を捨てるな」という副題が
この年のコンサートに選ばれたのだった。
それから9年経ち裁判はいまでも続いているが、
あきらめない理由は
この合唱団で「みんなで楽しんで歌う」ことの自由があるから。
日本国憲法に曲を付けることもそのひとつ。
そして今年は飯村先生と最後に歌う機会をつくるため
11月3日に武蔵野スイングホール(JR武蔵境駅北口)で
再びミニコンサートを行う予定がある。
楽しみながら、繋がり合う時間はこれからも続く。