きのうは東葛市民合唱団「はるかぜ」が縁で
紹介された日本美術会主催の
第77回日本アンデパンダン展を見に行ってきた。
自宅の最寄り駅から1回乗り換えて
ここから会場の国立新美術館まで地下からの入り口が通じているのは
大いに助かった。
マティス展の場外チケット売り場を横目に見て
1階展示室の1Aにある窓口でチケットを買い
中へ。
すると爆弾の残骸のようなものを目にした。
「あなたが愛した私は地球(生きる為の武器)」
青柳克久(千葉県・会員)
ぶら下げてあったパウチされている資料を見ると
みんな焼却炉として利用されていたのが
サビや劣化が進んだままで展示されているようだ。
でも、破壊のための兵器ではなくて
平和な生活のために利用されたものだとするのなら
安心が出来る。ほっとした気分。
その反対側の大きな水墨画のような作品。
「クジラの涙Ⅱ」中田耕一(会員・愛知県)
丸木美術館の「原爆の図」と同じやり方だが
クジラが横たわっているそばで
2023年の社会時評が静かに示されていた。
そうだ。こういう作品が展示されると
芸術に政治的なものを持ち込むなという声が
必ずついてくる。
「今、ここに集う表現者たちは
新しい戦前の進行する現実社会の中で、
何を見、何を感じて創作に向かおうとしているのでしょうか。
それはまぎれもなく一人の人間の『生きた証』なのです。」
これが会場にあったパンフレットの一文だった。
作家として生きた証を決して声高にせずに
芸術として残すことで
表現の自由の行使とはこうなんだと訴えるかのようだった。
「チェロを弾く女性」涌泉多喜雄(北海道・会員)の隣で
なんやら物騒なのが。
「米軍ヘリ、国美に墜落!の図」
板倉博(千葉県・会員)
「国立新美術館の隣には米軍ヘリ基地『赤坂プレスセンター』があり、
す
横田・厚木基地から毎日のように軍用ヘリがここに飛来しています。
都心部で万一墜落事故を起こしたら、その被害は計り知れません。
六本木にも米軍基地は要りません!《麻布米軍ヘリ基地撤去実行委員会》」
これには一本とられた。
市ヶ谷に陸上自衛隊の駐屯地があるのを知っているが
米軍までには注意は及ばなかった。
沖縄のことに関心を持っていても
自分の住所の近くでこんなことが起こっているとは。
まさにニュースと一体化した芸術こそが
社会風刺ということだと感じた。
しかし、まだまだ会場に足を踏み入れたばかりだ。
本当にこの展覧会に首に突っ込んでみると
まだまだ知られざる世界がたくさんあったからだ。
なお、日本アンデパンダン展は来月1日(最終日は14時に終了)までなので
見たいかたはきょうがお勧めです。
(このつづきは明日以降に)
新宿駅南口に分厚い人の波が出現し、甲州街道の向かいにも拡がっています。
— 杉原こうじ(NAJAT・緑の党) (@kojiskojis) 2024年3月30日
この熱が虐殺と共犯の鎖を溶かしますように🍉#0330パレスチナ土地の日全国一斉行動
新宿円周ラッピングデモ📢 pic.twitter.com/7JgiDIUysb