PFAS汚染とは何だろうか(沖縄・多摩・米軍基地)

きのうは休日だが大忙しだった。

千駄木のギャラリーKINGYOで

「1000枚drawing vol.7-A」展を見に行き、

(八澤季実さんから案内が届いた)

その後郵便局と銀行で用事を済ませて

文京シビックセンターのシルバーホールで

行われた学習会「米軍基地と『水』の汚染ー沖縄でも、首都圏でもー」

で半分だけ話を聞いて来た。

聴いた講演は沖縄大学名誉教授の桜井国俊さん。

ずばり、沖縄の水道水が

多量に摂取すると発ガン・低体重児出産のリスクがある

PFAS(有機フッ素化合物)に汚染されている。

その原因は米軍基地にあるというのだ。

北谷にある浄水場がPFASに汚染されていることの原因を突き止めたら

川の上流から浄水場に米軍基地が横断されているから

「怪しい」と見たが、日米地位協定の壁があって

立ち入り調査が出来なかった。

しかし嘉手納基地から誤って流出された

PFASが含まれている泡消火剤が住宅地まで迫ってきたことから

2020年にやっと調査が認められたが

水が採取できても土壌が採取できず、

立ち入り前に米軍が土壌の表面をはぎ取るという

イカサマを行った。

しかも2021年には普天間基地海兵隊

64㎥(約64000㍑)のPFAS汚水を下水道に

「意図的に放出した」という。

米軍側は濃度は2.7ng/Lだといってたが

沖縄県が分析したところ

なんと250倍の670ng/Lというから

もはや犯罪行為である。

www3.nhk.or.jp

この事態は東京と神奈川にも「飛び火」している。

多摩地域のPFRA汚染を明らかにする会の

根木山幸夫さんのまとめた資料によると

環境省選定の名水百選にも選ばれた

国分寺市のお庭の道・真姿の池湧水群も

汚染状態になっているほか

浅層・深層地下水もPFRA汚染を示す数値が

出ており(立川市で230ng/L・府中市で140ng/L・国立市で160ng/L)

この地域にある浄水場からの取水がいま止まっている。

www.tokyo-np.co.jp

これらの地域は米軍横田基地に近く

ジャーナリストのジョン・ミッチェル氏が

米国情報公開制度で入手した資料を見たら

2010~17年に同基地内から

流出した泡消火剤(前述参照)が

少なくとも計3161リットルにのぼることがわかったという。

沖縄タイムス・2018年12月10日付)

また米軍横須賀基地でも同じ流出があり

いまでは浄化槽とフィルターを設置するようになったが

同会では、

横田基地からの流出された量と経路を国がしっかりと解明して

血液検査でPFAS(PFOSも含めて)の血中濃度

米国やドイツの基準を超えた人に対する医療的ケアを。

そして多摩地区の浄水所の各くみ上げ井戸にも

浄化槽設置を、そして土壌とボーリング調査を訴えている。

国や各地の自治体では活性炭の浄化や

多摩川のきれいな水をまぜるなどして

対症療法でごまかしているようだが

米軍が泡消火剤を河川や井戸に流出させなければ

簡単に解決できる話だ。

なぜそれが出来ないのか。

それをやれば日米の強固な安全保障体制が崩壊するというのか。

とてもじゃないが理解はできない。

shiraike.hatenablog.com