米軍が沖縄で「だまし討ち」有害物質垂れ流し(PFOS/PFOA)

アメリ海兵隊(米軍)が敷地内に貯蔵されていた

PFOS(有害フッ素化合物・またはPFOA)を含む

約6万4000リットルを放出した。

日時は先月26日、しかも

日米両政府がその放出に関して

協議中と沖縄県と地元の宜野湾市普天間基地がある)が

認識していたはずなのに

突然25分前に米軍がメールを送っただけで

勝手に公共下水道に垂れ流すかのように

放出したというのだ。

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私がそれを知ったのはきのうの東京新聞こちら特報部」だが、

初めてこんなことを米軍がやっていることを知ったのが

5月23日にテレビ朝日で見た「テレメンタリー2021」だった。

過去の放送|テレメンタリー|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)

この時は、嘉手納基地の近くを流れる比謝川の水が

PFOSなどに汚染され、また基地周辺の井戸も

高濃度の汚染があったことで利用が不可能になったことが

伝えられた。

しかし米軍側はそれを認めようとはしなかった。

また政府防衛省も追及を積極的でなかったことから

県や地元自治体そして住民の怒りが爆発していることもだ。

しかし記事によると昨年4月に普天間基地から

PFOSが入った泡消火剤(約14万㎘)が格納庫から排水路を通じて

河川に漏れた事件が起こり、

今年6月には、うるま市の米陸軍貯蔵施設から

やはり同じ物質が入った水が大雨で外部に流出。

日本側への通報が翌日になったことで怒りを増大させた。

そして今回の放出。

7月7日のNHKニュースで計画が明るみになったことで

米軍は公共下水道に流すことで日本政府と協議中だと

否定した。

しかし、米軍はウソをついて突然汚染水を放出したのである。

 

PFOSが海・川・湖の水に含まれる割合は

暫定目標値が1リットルあたり50ナノグラムに定められているが

公共下水道に流すときはその値が決められていないという。

米軍側は同2.7ナノグラム以下にすると

県と宜野湾市職員に対して

汚染水処理システムに関して説明したときに

そう聞いたという。

しかし、一旦放出された場合は

本当にそうしたのかは第三者による検証は不可能で

周辺の水質・土壌どころか

人体に入ると半減するのに数年かかると言われ、

健康上の影響が出ると言われる。

 

今回の一件は「だまし討ち」だという

怒りの声が住民のデモ行動にまで発展している。

県知事や宜野湾市長・環境相も遺憾に意を表し

防衛相も放出をやめてほしいと発言している。

しかしアメリカ側は日米地位協定を利用して

沖縄を差別するやり方はいまに始まったことではない。

このようなズルい所業を許さないためにも

政府は沖縄に駐留する米軍のあり方を全面的に見直し、

辺野古埋め立てをただちに中止するくらいの

大規模な行動を取るべきなのだ。

 

ただ、いまの首相は自分の立場を守ることしか

頭にないので、今後に期待をするのは難しいが。

【独自】普天間基地PFOS汚染水放出 処理場周辺は指針値以下の一方で…(沖縄テレビOTV) - Yahoo!ニュース

米軍、普天間からPFOS含む水放出 県「即刻中止を」:朝日新聞デジタル (asahi.com)

泡消火剤 ドア故障 漏出防げず/普天間基地、ずさんな管理/米海兵隊報告書 (jcp.or.jp)