駅のホームから時刻表が消えたって本当か!

昨年5月6日の東京新聞朝刊の1面に大きく出ていた。

「駅ホーム 消えゆく時刻表」

どういうことなんだ!と思って記事を見ると

西武鉄道石神井公園駅をいつも利用していた女性(60歳)が

1年前にホームで異変に気が付いた。

昨日まで時刻表が掲示されていた案内看板に

観光ポスターが貼られていた。

「電光掲示板は直近の列車しか分からない。

 時刻表なら一目でパッと分かるのに…。」

そこで同紙の「ニュースあなた発」が西武鉄道に取材すると

スマートフォンの普及で時刻表のニーズが少なくなり

固定費削減の観点から撤去を決めたのだと。(3駅を除き)

は?私が利用する駅とその周辺の駅は

ホームに時刻表があるのだ。

新京成・京成・JR東日本東武(アーバンパークライン)と

私が覚えている限りはそんなところだが

記事のほうでは前述の西武のほかに


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東急はホームの長い駅は2か所に削減し

JR東海では電光掲示板のある駅を対象に44駅で撤去。

JR西日本は2017年から撤去を実施し

JR東日本でも2019年頃から順次撤去もしくは削減を進めて

東武でも2021年春から格ホームで最低1か所に削減したということ。

つまりホームで時刻表を見る前に

事前に鉄道か乗換案内のアプリで調べてくださいと

鉄道会社に言われたようなものだ。

そうでなくても以前だったらタダで配ってくれた

紙のちいさな時刻表もなくなったしまったのだ。

スマホや携帯に慣れないお年寄りにとっては

不便になるばかりだ。

記事にもあったが今年の春から

駅などのバリアフリー化のために運賃の値上げが

どこの鉄道もやっている。

だがこれが新たなバリアーを生んでいる。

私たち利用者を軽視していませんかと前述の女性が。

これには同感する。バリアフリーを実現させるなら

どんな人にも時刻表の表示をホームでさらに充実できるように

すべきである。駅名標の表示板をデジタル化にすれば

簡単にできるはずだし、そこはケチるなといいたい。

それがダメなら従来の時刻表をホームに残すべきだ。

ちなみに中学時代の友人は

大学の頃にホームの時刻表を作って

ホームでそれを取り付ける

アルバイトの話をしたことがある。

いまから30年前のことだが

それもなくなったのだろうか。


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(10月31日の読売新聞朝刊より。)

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