昨年5月6日の東京新聞朝刊の1面に大きく出ていた。
「駅ホーム 消えゆく時刻表」
どういうことなんだ!と思って記事を見ると
1年前にホームで異変に気が付いた。
昨日まで時刻表が掲示されていた案内看板に
観光ポスターが貼られていた。
「電光掲示板は直近の列車しか分からない。
時刻表なら一目でパッと分かるのに…。」
そこで同紙の「ニュースあなた発」が西武鉄道に取材すると
スマートフォンの普及で時刻表のニーズが少なくなり
固定費削減の観点から撤去を決めたのだと。(3駅を除き)
は?私が利用する駅とその周辺の駅は
ホームに時刻表があるのだ。
私が覚えている限りはそんなところだが
記事のほうでは前述の西武のほかに
東急はホームの長い駅は2か所に削減し
JR西日本は2017年から撤去を実施し
JR東日本でも2019年頃から順次撤去もしくは削減を進めて
東武でも2021年春から格ホームで最低1か所に削減したということ。
つまりホームで時刻表を見る前に
事前に鉄道か乗換案内のアプリで調べてくださいと
鉄道会社に言われたようなものだ。
そうでなくても以前だったらタダで配ってくれた
紙のちいさな時刻表もなくなったしまったのだ。
スマホや携帯に慣れないお年寄りにとっては
不便になるばかりだ。
記事にもあったが今年の春から
駅などのバリアフリー化のために運賃の値上げが
どこの鉄道もやっている。
だがこれが新たなバリアーを生んでいる。
私たち利用者を軽視していませんかと前述の女性が。
これには同感する。バリアフリーを実現させるなら
どんな人にも時刻表の表示をホームでさらに充実できるように
すべきである。駅名標の表示板をデジタル化にすれば
簡単にできるはずだし、そこはケチるなといいたい。
それがダメなら従来の時刻表をホームに残すべきだ。
ちなみに中学時代の友人は
大学の頃にホームの時刻表を作って
ホームでそれを取り付ける
アルバイトの話をしたことがある。
いまから30年前のことだが
それもなくなったのだろうか。
(10月31日の読売新聞朝刊より。)