是枝香琳さんという人( #日本国憲法 #憲法9条 #基本的人権 #学校 #自由な風の歌 #武蔵野市 )


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「さて、私が日本国憲法に関心を持ったのは、

 小学生の時に起きた事件がきっかけだった。

 若い新人の先生が癇癪(かんしゃく)を起こし、

 クラスメイトのA君を投げ飛ばし、

 暴行したのだ。

 最も衝撃的だったことは、

 事件はなかったことになったことだった。」

先月17日に自由な風の歌合唱団の実行委員有志の主催で

行われた崔善愛さんのピアノコンサート

ショパンを聴きながら 『国』を越えて生きる音楽家たち」

で崔さんの要望で演奏の合間の

トークイベントで出演したのが

同じ合唱団員の是枝香琳さんだった。


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あのSEALDsどころか

SASPL(特定秘密保護法に反対する学生有志の会)の頃から

デモや学習会に参加し、

当日のイベントでは

パレスチナを知るための60章」に寄稿したことについて

前述の行動よりも先に

大学進学を機にパレスチナ問題に関心を持ち

現地にも最近まで何度も足を運んだ

まさに私と考えを共有できる

Z世代(ごめんなさい!)であるが

なんと同じ団員で参加しているお母さんが

出版の仕事をしているときに

その会議に小学校以前から参加して

意見を求められたら

きちんと発言していたというから

民主主義を実践で学んだ強者といっても良い。

前述のカッコ内はコンサート当日で買った

朝日新聞出版「Journalism」2022年8月号の

「『個人の尊重』裏打ちする憲法 身近な問題とつなげて考える9条」

のうちの抜粋だ。

その頃の香琳さんのクラスが

学級崩壊状態でA君は秩序を維持するための

見せしめにされたというのだ。

そこで香琳さんはこのような暴力を許せないと

弁護士に頼もうとしたが貯金だけでは無理、

そこで法律を自分で調べようと

家にあった古ぼけたポケット6法を取り出し

そこからでてきたのが

「公務員による拷問及び

 残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる」

日本国憲法第36条だった。

その後進級して担任が替わると

香琳さんも些細なことで

「先生に後ろから掴まれ、引っ張りあげられた。

 そして、猿のおもちゃのように両手を強く打ちつけられた。

 男子たちは『メガネザル』と言って笑った。」

それ以降、クラスのなかは

担任に考えをうまく読み取り

みんなに合わせて立ち振る舞えないと

「ダメな人間になったような心地になった。」

普通だったら「引きこもり」「不登校」に

なるのが当然だろうが、

香琳さんを支えたのが

日本国憲法」を学び

小・中学校での卒業論文でも

改憲」の問題点を突くなどして

「日本人」にこだわらない

みんなのための「憲法論」を行うべきだということに

たどり着いた、

しかし香琳さんも東日本大震災原発事故以降の

市民単位の行動は主体的ではなく

同じ大学生が積極的に参加していることを知って

自分もとなったとトークで。

それは個人が自身の考えなどで

自由に行動できることが「個人的人権の尊重」に

なるということがわかったから。

以前に合唱団の練習の前で配られた

月刊女性情報の連載で

自覚のない「変身」という主題で

自己責任と成果主義が絶対とされる社会の変化で

知らない間に「平和」「人権」「平等」が

いつの間にファシズム体制に取り込まれることに

気が付かないし、敗戦後にその変節に気が付いても

第二次世界大戦後)

もう遅いということになることを指摘していた。


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同じ世代の若者は岸田政権に抵抗するために

選挙に行かないと言う選択が増えたというが

香琳さんのような人を育てていくことが

大きな課題になってくると心底思う。

どうしたらよいものか。

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