#経済的徴兵制 と学校と軍隊の蜜月の危険性( #大矢英代 #アメリカ #日本学術会議 #自衛隊 #奨学金 #米軍 #戦争 #兵隊 #徴兵制 )


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朴保(パク・ホー)さんのことが書かれていた

東京新聞こちら特報部」(25日付朝刊)。

その隣の「本音のコラム」は

大矢英代(おおや はなよ)さん。

映画「沖縄スパイ戦記」で三上智恵さんと共同で監督に。

shiraike.hatenablog.com

そして、カリフォルニア州立大学助教授を勤めている。

1週間前のコラムにアメリカの大学には

ROTC(予備役将校訓練課程)について。

奨学金や学費免除などの特典で学生たち(特に家族が困窮な)を

引き付けて、卒業後に米軍に引き込むという狙いだが

この日は高校生対象の

「J(ジュニア)ROTC」があることと

なんと、過去5年間でこの訓練の教官33人が

生徒への「性暴力」で刑事告発されていたこと。

また一部の学校では生徒が強制参加させられたことが

報道で明らかになり

アメリ連邦議会でこの訓練の「監視法案」が

承認されたばかりだということを。

しかし大矢さんがもっとも強調していたのは

この過程に参加することで

ベトナム戦争アメリカが敗けたのは

 政治家が爆撃対象者や場所など

 軍の戦術に制限をかけたため」

当然ウソだが、この訓練の教科書に

書かれていて、それを何も知らない

子どもたちが教わることで

「知らず知らずのうちに

 軍隊的な考え方や価値観を植え付けられている」。

この問題性に加えて

JROTCの教官の給与は軍が負担することで

この過程を卒業要件に入れることで

学校が教員の人件費を節約することが出来る。

しかし学校は一定の人数を参加させられることを

義務付けられることから

まさに「米軍と学校との蜜月関係」が深刻化しているのだと。

「いずれ日本政府が米国のマネをして、

 似たような制度を高校や大学に導入するのではないか」と

アメリカの教育現場で

日本の未来と重ねずにはいられないと大矢さん。

さすがにそこまでは今のところはいかないが

例えば高校・大学を卒業する18歳以上の学生の名簿を

市区町村が自衛隊の求めに応じてに開示するようになった件や

www.jichiken.jp

日本学術会議が、

「法人格を持つ国から独立した組織」とは名ばかりの、

三者委員会「など」がその運営に介入できることで

政府からの独立性が脅かされる件など

(まだ改正案が国会に発議される前の段階だが。)

www3.nhk.or.jp

経済的徴兵制とは違った

学校や学生たちへの「戦争協力」と、いうよりは

日本型の経済的徴兵制が徐々につくられようとしている感じだ。

確かに軍隊のない「自衛隊がある国」だが

台湾有事などのキナ臭い空気のようなのを利用して

若者たちを戦争に駆り立てる動きを支えられるのは

やはり「学校」と「教育」なのかもしれない。

しかし日本で戦前のような

学生の軍事教練を再びやるようなことがあったら

もはや「ジ・エンド」である。

そうでなくても

なんの意味もないミサイル避難訓練

受け入れて学校でやらせる自治体があるのだ。

その動きに「待った!」をかけるのは

今しかないと思う。

www.tokyo-np.co.jp