陸上自衛隊のオスプレイは「米軍」のための捨て石か!(日米共同訓練より)

16日の新聞(読売・東京)を読んだら

陸上自衛隊陸自)の東富士演習場静岡県)で

15日に水陸起動隊(離島防衛戦闘部隊)と

アメリ海兵隊の共同訓練が行われたという

記事があった。

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(写真は東京新聞の記事より、社会面から。)

この訓練で木更津駐屯地に配備されている

V22オスプレイ1機が初めて参加。

海兵隊のMV22オスプレイも加わって

離島(琉球弧という鹿児島から沖縄までつづく南西の島々)

の防衛で日米共同の連携を深めることをアピールした。

 

東京の記事は

「訓練は演習場を離島に見立てた上陸場面。

 陸自オスプレイ1機が着陸すると

 降りてきた隊員約10人が配置に就き、

 銃を構えて警戒に当たった。

 安全が確保されたとして、

 約10分後に海兵隊オスプレイ2機が到着した。」

 

一方の読売は

「訓練では、離島防衛などの任務にあたる

 陸自の水陸機動団員がオスプレイで演習場内に移動し、

 銃を構えて周辺を警戒。

 その後、米海兵隊オスプレイ2機が米海兵隊員を運び、

 一帯を制圧する手順を確認した。」

 

この2つの記事を読んでイメージできることはひとつ。

アメリカは「もしも」尖閣諸島

中国が侵攻してきたら

率先して護ってくれるというイメージがあると思う。

しかし、それは間違いだということがわかるのだ。

あくまでも戦場になった場所に

最初に入るのは陸自であり、

そのオスプレイが隊員ごと中国軍に攻撃されれば

海兵隊が「尻尾を巻いて逃げ出す」可能性があるということ。

つまり陸自オスプレイ海兵隊を護るための

「捨て石」に過ぎないのだ。

そうでなかったら、

先に海兵隊オスプレイを着陸させるほうが

正しい訓練というものではないのか?

 

いまのウクライナの情勢を見るにつけ

この日米共同訓練のデタラメぶりが

とても理解できる。

いま、アメリカを含むNATOは首脳会談を行うことになるが

現時点では軍隊を動かさずに

戦闘機を除く軍事と人道支援を行っている。

この現状からどう考えても、

台湾海峡をめぐる一触即発が起きたら

「日本には自衛隊があるんだから

 自分のことは自分でどうにかしなさい!

 ただし作戦上安全な所があったら

 米海兵隊に島をまるごと供出しなさい!」

アメリカに言われたようなものである。

www.tokyo-np.co.jp

上のHPは岸田首相が敵基地攻撃能力の議論を排除しないと

臨時国会所信表明演説でやったことについて

「勇み足」だという意見が相次いだことを伝えたが

これをアメリカが歓迎している。

もっともそうしなければ

自らが共同防衛で中国に対峙することの

リスクが膨大になるからだ。

しかしこれを絶対に許したり、スルーしてはならない。

もしもこれを許せば被爆国である日本が

「核攻撃を容認する国」になっても

おかしくはないからだ。

私は断固反対するし、

これ以上の無意味なオスプレイ配備にも

「NO!」と言う。

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(付記)

29日に凍結を防ぐ装置に異常が出たために

米軍オスプレイ1機が新石垣空港緊急着陸した。

きのうは午前中に機器の点検作業が行われたが

普天間基地に戻るのはいつかがまだわからないとのこと。

同日に空港付近で市民による抗議集会が行われ

石垣島オスプレイはいらない」と怒りの声を挙げている。

 

「(石垣市民がオスプレイに)慣れた頃には

     石垣空港に日常茶飯事にオスプレイが常駐しているのが目に浮かぶ。

     ほんとうにこんなことになってはいけないということで

     きょう雨の中だったんですけど抗議集会に来ました」

「民間のJALとかANAもある中で軍用機が

 (駐機場に)居座ってるっていうのは異様な光景だと思います。

 前回は2機とまっていたので、

 今回1機ですけれども早く飛び立ってほしいと思ってます」

(集会の参加者の声から、下記HPより。)

 

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