「ちむりぐさ 菜の花の沖縄日記」松戸上映会開催へ

3年前の「地方の時代映像祭」でこの作品を見て

大いに共感した作品だった、

「ちむりぐさ 菜の花の沖縄日記」が

6日の土曜日に松戸市民会館大ホールで上映される。

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内容については

先月にこのブログで書いたが、

この上映会では

シールズ琉球のメンバーで

辺野古移設の県民投票実現のために

ハンガーストライキを行った元山仁士郎さんの

講演も予定されている。

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その元山さんが

2日の東京新聞朝刊に寄稿していた。

「今度は本土がボールを返す番だ」

2年前の住民投票で沖縄は

辺野古移設ノー」と出したのに、

本土は自分たちが投げた「民意」というボールを

投げ返せず、それどころか

「沖縄には沖縄の、国には国の民主主義がある」と

当時の防衛相(岩屋毅)が言い放った通り

依然としてコロナ禍でも埋め立て工事を強行している。

ボールどころか、石つぶて、

いや巨大な爆弾を投げ返したも同然だ。

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(同じ2日の東京新聞特報面より)

「(過去の)国政選挙で辺野古の是非が

 全国的争点になったことはあるか。

 基地建設は、国民の代表で構成され

 『国権の最高機関』である国会で承認されたものでなく、

 閣議決定のみで行なわれている」と指摘し、

それが国の民主主義なのかと疑問を示した元山さんは

沖縄が日本の一部であるなら沖縄と国の民主主義を

分けることはおかしいと憤る。

イージスアショアが住民の反対で配備が撤回されたのなら

あの住民投票の反対の声はどこへ行ったのかと。

 

沖縄の問題を考えることは

ローカルな問題ではなく

この日本の民主主義のすべてが問われている。

本土に住んでいる人間も

民主主義が大事だというのなら

沖縄の民意が反映されない現状を憂い、

強く声を上げるべきだと。

そして今年はアメリカで警察官が黒人を殺した一件や

森喜朗の暴言における女性蔑視が注目を集めたが、

特権階級にあるものが差別を起こす、

沖縄の人にとって米軍基地に向き合わず

選挙で問うこともない、

本土の人間も「特権階級」だと自覚してほしいと。

 

コロナ禍の影響で沖縄問題の関心が薄れているようだが、

沖縄で独自の緊急事態宣言が出たきっかけは

米軍基地でクラスターが発生したことを忘れてはいけない。

不平等な日米地位協定

沖縄からコロナを封じ込める妨害行為を

やらかしたのと同じなのだ。

また本土からの観光客が

「医療設備が少ない離島へは行かないで」という声を

無視したのも大きい。

沖縄は本土やアメリカに虐げられている事実を

改めて知っておくことは

コロナと否が応でも向きあう今後を考える参考になるはずだ。

ぜひとも多くの人に来てほしい。

2018年入賞作品一覧 | 作品紹介 | 「地方の時代」映像祭 (chihounojidai.jp)

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