何度も6月23日に合わせて沖縄に足を運び
戦没者慰霊式典に参加した。
(この写真は2020年に撮影。)
この式典のまえに会場でBGMで流れていた歌が
とても気になっていたが、
本土に戻るといつも調べるのを
忘れてそのままにしていた。
それが、14日の映画「命かじり」の上映会で
初めて知ることが出来たのだ。
「月桃の歌」(作詞·作曲 海勢頭 豊)
だったのだ。
この日は上映後の永田浩三監督と
森口豁さんの対談のあとに
実行委員会のメンバーが
アコーディオンの演奏に合わせて歌ってくれた。
「月桃ゆれて 花咲けば
夏の便りは 南風
緑は萌える うりずんの
ふるさとの夏」
これが一番の歌詞。
ふるさとの夏の詞だけが
最後のフレーズとして
ずっと聴き続けて記憶にあった。
だから「これだ!」と
思い出すことが出来た。
そしてこの歌にも沖縄戦が出てくる。
「六月二十三日待たず
月桃の花 散りました
長い長い 煙たなびく
ふるさとの夏」
5番の歌詞である。
2番にも村のはずれの石垣に
月桃の花のかんざしを手に取る人が
今はいないと謡い
3番には摩文仁の丘に祈りの歌と
誓いの言葉を青い空の下に捧ぐというのが
あった。
そして最後の6番
「香れよ香れ 月桃の花
永久(とわ)に咲く身の 花心
変わらぬ命 変わらぬ心
ふるさとの夏」
月桃の花はささやかながらも
平和の世に咲く花だ、
ただ私はまだこの花を自分の目で見たことがない。
来年行くときはこの花に出会いたい。
平和な沖縄の青い空の下で。