身震いばかりだった。
亡くなった２４人の無念も思う。
きのうの午前中に起きた
放火殺人事件である。
帰宅した夜、ＴＢＳテレビのＮＥＷＳ２３で
詳細を見たが、雑居ビルの４階の１フロアで
診察やカウンセリング、そして復職支援などの
あらゆる療法を試みるスペースが一つの出入口から
つながっていることが
放火などが起きると「どこへも逃げられない」
構造になっていたようだ。
火元は暖気で使われた電気ヒーターらしいという推測で
容疑者はエレベーターを出た受付近くで
紙袋を蹴ってそれをヒーターに近づけたことで発火したらしいと
いうのだ。
「薬品のようなこれまでかいだことのない
においがした。」と目撃者の証言。
クリニックの中にいた人は有毒な煙に巻き込まれた
可能性が高く、容疑者自身も
重体で病院に担ぎ込まれたというから
まさに「京アニ事件」と同じだ。
番組では煙を防ぐために目張りをして
安全な空間を確保すべしという専門家のコメントもあったが
「いつも混んでいるという印象と
人が多いので狭いという印象はあった。」という
利用者の証言からしても
クリニック側とビルを管理する側が
高度な火災対策を施されるべきなのに
オーナーは報道陣の質問に
スプリンクラーの設置について
行政側から何も言われなかったというから
過去の教訓が生かされなかったという
悔恨だけが残る。
また利用者からの証言から
院長はとてもいい先生だったというから
この容疑者はなにを求めていたがわからないままだ。
心が傷つけられ、それを何とかしたいから
ここを訪ねたのに
そこで命を落とした人々のためにも
事件の動機が明らかになってくれるのを
望むしかない、そして
犠牲にあった方々に
合掌。
