浅草の伝法院通り。
公会堂や六区と馬道通りを結ぶ
独特の露店ふうのお店が連なる通り。
ここがいま大変なことになっている。
この露店風の32店舗に対して
台東区が土地の明け渡しを求めて所有者を
提訴する方針を決めたのだ。
(上の写真は16日の東京新聞朝刊より。)
これらの店舗は1970年代に建てられたが
所有者たちで構成する「浅草伝法院通り商栄会(以下商栄会と略)」は
当時の区長の判断で建てられたと説明しているが
区のほうは「区道の上に許可なく建てられ、道路法違反に当たる」と。
2014年以降に不法占拠だとして立ち退きを求めて
話し合いは平行線を続けてきたということだった。
商栄会も区も建設の経緯を示す
決定的な証拠(資料)がないのが揉め事が続く理由となり
結局、15日の区議会企画総務委員会で
訴訟を認める意見が賛成多数で可決された。
私はこの決定に首をかしげるだかりだ。
浅草にしかない風情があるこの店舗は
観光客を引き付けるのには十分な財産になると思うからだ。
しかし、下のホームページを見て
あれ?と思ったのだ。
伝法院通りはあの32店舗よりも
対面するお店のほうに注目してくださいといった
感じにまとめられていたからだ。
確かに大黒屋やレストラン大宮などの老舗もあるし
ここにある古本屋で本を買ったこともある。
抹茶などのスイーツを売ってる新しいお店もある。
しかし舞台衣装のようなのを扱っている
32店舗のなかの特色あるお店が
クローズアップされていない。
どうやら地元からすれば
あの店舗群はもう終わった存在だということなのか。
実際に立ち退きが実現したら
跡地はどうするのか。
ただの道端になるだけなのか?
もともと伝法院の軒先を含む場所だから
再開発ビルが出来るわけがないから
単なる道幅の拡張ということで終わりなのか。
しかしそれはあまりにも寂しすぎる。
決して殺風景ではこの店舗を
残すべきだと思うのは私だけではないと
思うのだが・・・