きのう31日午後、
白石正輝足立区議会議員の差別発言に
抗議・撤回を求める
緊急報告&スピークアウト(誰でも発言)集会に
参加した。(西新井ギャラクシティ多目的室・13時半開会)
(開会前の挨拶をする西山千恵子足立・性的少数者と友の会共同代表)
まず前半では
今回の白石区議の発言から地元の当事者や支援者が
どのようなアクションをしたのかが報告された。
足立区民と足立に縁がある性的マイノリティとその周辺が
動きはじめたのは10月3日の
東京新聞の記事がきっかけになった。
足立・性的少数者と友・家族の会という
グループを立ち上げて
WEBの「change.org」で署名活動を開始したのが
10月6日、9日には2万9千筆に達した。
最終的には33万19筆の署名を足立区長宛てに
提出し、さらに陳情も行っている。
「北千住のコンビニに考えて書きました。」(前述・西山さん)
その陳情は「千住八策」ということで
白石区議発言の撤回・謝罪と
厚生委員長の解任または辞任、
研修や10月6日の鹿浜昭議長のコメント撤回と
区報などへのお詫びの掲載を求める内容だった。
(この件は鹿浜議長は20日に区議会HPで
コメントを出しているが
撤回と区報の掲載には触れていない。)
この報告のあとにこの集会に参加した区議会議員からの
報告があり、
「本来ならば議論をしなければならないのに
辞任決議どころか問責決議の質疑なしに
採決された(反対多数で否決)。
力が足りなかったことを
お詫び申し上げたい。」
(無所属・へんみ圭二区議)
「私たちが白石区議の変な発言に
慣らされて、性的少数者の意見に
応えることが出来なかった。
これからも勉強を重ねたい。」
(日本共産党・ぬかが和子区議)
「議会ではこの発言を問題にしたときに
(近藤やよい)区長が、
いままで当事者や支援者からはそういう訴えが
出なかったと言った。
それが2日目、3日目と経つごとに
その態度がなくなって
相談窓口を設けたいということを言ってきた。
あの発言がきっかけになって
やっと動いて来た感じがする。」
(立憲民主党・銀川ゆい子区議)
これまでパートナーシップ条例など
性的少数者に配慮する政策を提案しながらも
議会を通らなかったことが
この騒動で大きく流れが変わったことが
わかってきた。
休憩をはさんで後半は
当事者や支援者の声を聴く
「スピークアウト」の時間。
写真はXジェンダーアイドルの
misaneさん。
自身のTwitterがきっかけで
多くの性的少数者がこの発言に関心を持ったが
「この怒りを抑えることは出来ない。」と
ストレートな発言で参加者を引き付けた。
他には
「教育上の問題がある」という意見も出た。
それはジェンダー・LGBT(Q)などの
ことは性教育を実施させることが
一番に良いことなのだが、
それに反発する地方議会の議員がたくさんいるという
現実がある。
それが性的マイノリティへの理解を妨害させる
原因になっていると。
反対する側はジェンダーの伝統を守りたいのではと
西山さんが指摘した。
すなわち「男は男らしく、女は女らしく」していれば
結婚して子どもを産んで家族を作って
それが国家の繁栄につながると。
当然ながらそれは時代おくれの思考だが
足立区議会ではそう思い込んでいる区議が
4人(新井ひでおなど)いて
今後の発言などに注目したいという
話も出た。(共同代表の大塚けんすけさんから)
そして最後に
この点も忘れてはいけないことだった。
女子中学生の制服について
スカートの他にスラックスの着用も選択できる
校則を徹底させることで性的マイノリティの子供たちの
意見を尊重する動きが全国の自治体単位で進められているが
上の写真は23区ごとに
積極的かそうでないかと
色で識別している。
その後に続きやや遅れて江戸川区。
その他の区は「消極的」。
足立区も陳情をして
選択の自由にはなったが
学校側がそういうことを言わないのだそうだ。
ただ区議の意見に抗議するだけでなく
当事者が最も望んでいることは何かを
知って考えることを
私たちが出来る範囲でやらなければならないを
痛感させられた思いでした。
もっと勉強しなくっちゃ。