自民党が大敗した東京・足立区議選に思うこと(2023年5月21日)

私の出生地である東京都足立区の

区長選と区議選が21日に行われて

区長選は現職で自民・公明推薦の

近藤弥生氏(64歳)が順当勝ちしたが

www3.nhk.or.jp


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東京新聞22日朝刊社会面より)

その一方で、区議選(定数45議席)が大変な結果になった。

自民党が公認19人中7人を落として12人。

公明党が13人全員当選したため

議会会派の第一党を譲る結果になった。

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その他の政党会派は

立憲民主党(立民)候補3人→当選3人※

日本維新の会(維新)同3人→同3人

日本共産党(共産) 同8人→同6人

国民民主党(国民) 同1人→同1人

れいわ新選組(れいわ)同1人→同1人

都民ファーストの会都ファ)同1人→同1人

参政党(参政)同1人→同1人

その他無所属3人が当選している。


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広島G7サミットでド派手な

自我自賛外交ごっこをやって

内閣支持率を上げてもらっても(忖度マスコミに)

区議会議員選挙はやはり子育て支援

物価高騰など、日ごろの生活に直結する問題に

有権者が敏感に反応するということなのかもしれない。

さらに既成政党(与野党にかかわらず)に対する

不信感と熱心に活動していた層の高齢化も

自民の敗北と公明・共産の退潮と

維新の躍進とれいわ・参政の初議席につながったと

識者の声(明治大の木寺元教授)があった。

この結果は衝撃と驚いている反面で

解散するかわからない総選挙は

野党は立民と維新が割れている状態で

その影響は未知数だが

現場の自民の地方議員は内閣支持率の上昇は

追い風とは感じていないとの意見もあった。

いずれもごもっとだと感じる。

選挙区調整をめぐっては東京28区(10増10減で新)で

自民と公明が揉めて、東京では

長年の共闘関係がご破算になったそうだが

全国レベルでは果たしてどうなるのか。

また都ファが現状維持で維新3人当選の背景には

小池百合子都知事と維新が

「令和の薩長同盟」を組み

次期都知事橋下徹をかついで

自民党非主流派を巻き込んで

保守再編による政権交代を目論んでいるからだという声も。

決して無視できる話ではない。

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その一方で議会でLGBTに対して差別発言をした

白石正輝(自民党)は当選している。

これも選挙における不思議(落選してもおかしくない)だが

理解増進法が骨抜き状態にされた原因は

ここにもあるのではないかと思った。

shiraike.hatenablog.com

 

足立区は学校給食に力を入れたり

大学誘致を積極的に図り

北千住を若者が集う街に変えることに成功し

かっての暗くてコワイというイメージを一新することに

行政と住民が一体になって行っているのがよくわかる。

これからもその改革が進められるかどうかは

区長と議会の「二元代表制」が

きちんと機能を果たしているかどうかにかかっている。

これからも出来る範囲で見つめていきたい。)

 

※・・・立憲民主党公認で初当選した和田愛子が

偽ブランド販売していたとして

3月に書類送検されたことが

毎日新聞の報道で明らかになったことで

きのう離党届を出している。(文中敬称略)

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