
きのう行きましたよ。
京王百貨店新宿店の恒例「全国駅弁とうまいもの大会」
今年はなんと60回目になる。
ただその前に悲しいニュースが飛び込んだ。
「湖北のおはなし」や近江牛の駅弁で人気を集めた
3月20日付で駅弁から撤退するのだ。
駅そばからも既に撤退し残念であるが
上のHPにもあったように
「食文化の娯楽化」「謝った日本食文化の拡散」
「食の工業製品化が一層加速し」
手ごしらえの文化が影を潜めつつある中で
井筒屋のDNAを受け継いだ駅弁を残すべきではないと判断した。
私もこれには反論できない。
駅弁大会で売られる駅弁のなかにはカッコ内の要素が
しっかり詰まったものも散見し
本来の駅弁の良さが失われているような感じもするようになった。
私は子どものころから鉄道ファンになり
たくさんの駅弁をたべて包み紙をたくさん集めてきた。
駅弁はふるさとの名物と風土の「見本市」のようであり
そして多くの旅人のこころにそっと寄り添う存在だったはずだ。
私が2025年に選んだ2つの駅弁は
「原点回帰」という意味で。
まずは郡山駅の「海苔のりべん」(福豆屋・1200円)。

のり弁はホカ弁や家でつくる弁当の定番になっているが
その歴史は長く、東日本大震災や福島第一原発事故の辛苦を超えて
隠れた人気を保ち続けている。
梅干しの乗ったのり弁の下には
海苔ではなく昆布のつくだ煮がはさんであった。
これがすごく嬉しかった。
おかずはどちらも分厚い塩鮭と玉子焼き、
里いもと人参の煮物、そしてかまぼこも。
オーソドックスだけど、年齢を重ねて
このような駅弁を好むようになったのは
決して悪いことではないと思う。
2つ目はバイ貝と牡蠣のおにぎり弁当(790円)

業者は石川県加賀市の高野商店、
金沢駅で売られている。
名前通り2つのおにぎりはそれぞれ
バイ貝と牡蠣の煮たのがのっていた。
いずれも石川県沖で獲れたものだろう。
能登の牡蠣のことをやっていたが
駅弁でも被災地の支援ができればと思い購入した。
おかずはえびシューマイ、唐揚げ、赤いウインナーと
厚焼き玉子、そして枝豆と
ビールが欲しくなる味とラインナップだった。
どちらも輸送駅弁、来年もこの出会いを楽しみにしたいし
ほんとうの駅弁文化を残すために
鉄道そのものがゲンキになってほしい。
最後に昨年、新聞うずみ火講座のために
関西に行った時に東京駅で買った
水郡線90周年記念駅弁「いろ鶏どり」(1380円)。


水戸市のしまだフーズという業者がつくったものだが
地元の名産しゃも(軍鶏)の噛みごたえのよさと味がよかった。
常盤牛のしぐれ煮やこんにゃくと湯葉の煮ものも良かった。
このような駅弁も頑張っているのだが
なぜか全国的な注目を集めていないのが
残念なんだよなぁ。(既に販売終了しました、ごめんなさい!)