きのう起きた台湾地震の衝撃から
ざわつきが止まらない。
しかしいまは救助作業が進んで
多くの命が救われることと
避難している人々が健康を害することが
ないことを祈るしかない。
20日に行った日本アンデパンダン展(国立新美術館・既に終了)でも
能登半島地震にちなんだ作品が展示されていた。
「輪島港朝明け」
松山しんさく(会員・東京都)
この港町の風景も地震のあとの大火でほぼ焼失した。
元通りになる可能性も少ない。
だからこそこの絵に残されたものは重い。
そしてこの記憶もやがて風化されてしまうのか。
その隣にあった
「コップに潜む龍」も松山しんさくの作品。
父がまつやまふみお氏だと近くの客同士の会話から。
学生時代にふみお氏の画集(しんぶん赤旗に掲載された作品の)を
読んだのを思い出した。
地元石川県の会員
相沢まり子の連作
「能登半島・あの町今は・・・」
「内灘の春」
どちらの作品も花と緑が主役のようだった。
被災者は春が来ても自分が住んでいた
当たり前の風景を見ることが出来ない。
今年の春の訪れを誰が見ることになるだろうか。
「能登のあしたへ」
同じ石川県の会員・中道まり子の作品。
「能登を想う」
風景ではなくて自分自身に
復興の祈りを込めているのか。
やり切れないが見つめること。
今はこれしか出来ないが
忘れてはならない。
いまでも能登はたくさんの人たちの支援を
求めていることを。
もちろん台湾も。