２１日の佐々木成三（ささき なるみ）さんの講演について
もう少し書き残したい。
特殊詐欺で騙される要素として
「協調性」と「同調圧力」との違いがあるのだと。
どういうこと？
「協調性」は、その組織の中の目標と目的が共有化されていて
その実現のためなら少数意見でも
みんなが「傾聴」できることを指しているが、
「同調圧力」は、その目的が
いつのまにか他の違うなにかに変わり
少数意見を排除することを指している。
と、言葉にしてもわかりにくいと思う。
だが、規制する法律が出来たのにもかかわらず
いまだにヘイトスピーチが続いていること。
そして安倍晋三時代からつづく政治の悪化は
まさに少数意見を排除して
「いいね」欲しさで危険極まりない方向へ
自らを持っていく「同調圧力」そのものではないか。
もっとも諸外国とくらべて
日本は同調圧力が強い国であることについては
確たる証拠はなく、むしろ「空気」という
掟とはまた違う「支配」の暴走を受けやすいという
指摘が上のＨＰ記事にある。
前回、前々回のブログで紹介した
飴とガムのクイズでは５人の回答者に
不正解の答えを言えとか「空気を読め」とか
「不正解なら一発芸」とか指示をだして
１０秒で解けるカンタンな問題だと煽れば
「正解を解く」という当たり前のことさえできなくなってしまった。
まさに「空気」を支配した人物が勝ちとなるのだ。
（この時は佐々木さんだった。）
では同調圧力はどうなのか？
それは空気を支配した人間が
組織や周囲をコントロールするための手段として
２次的に活用していると考えたほうがいいだろう。
実は特殊詐欺における実行犯について
それを操る主犯（中枢被疑者）は
ＳＮＳ上で闇バイトを募集。
そのときに
銀行員のアルバイトで仕事を選ぶことができるので安心してくれを言い、
捕まるのでは？という疑問には
地元警察と繋がっていて絶対に捕まることはないと
「ウソ」をついて、
運転免許証や学生証などを振込先確認として写しを送らせる。
そうなるとたとえ怖くなって「やめたい」と言っても
「警察と学校に言うぞ」と脅して心身的に拘束する。
募集する側はまさに「空気」を支配して「同調圧力」で
募集した側をコントロールしたのだ。
最近では社会人や大学生が情報や社会教育などで
「空気」も「同調圧力」も通用しなくなっているから
ターゲットとなるのはまったくそういう機会がない
中高生になっていると佐々木さん。
あの銀座の宝石店を襲撃した犯人たちがまさにそれだと。
上の写真は佐々木さんが高校などで授業をしたときに
感想の手紙を送ってもらった１枚。
とても勉強が出来て優秀な生徒だと学校から聞いたそうだが
ほんの小さなことで絶望する自分が嫌だったのが
佐々木さんから解決する方法は無限にあるという言葉で
救われたのだと。
大人も同じ。正しい事実を知り、そこから考えていくことを
積み重ねなければいけない。
昨日のブログ「双子じゃないよ」のクイズの答えは
「三つ子や四つ子の場合もある」から
そういうことが成り立つが正解。
これも１０秒で解くことは難しいですね！
佐々木さんは２４日夜のフジテレビ
「逮捕の瞬間！警察２４時スゴ腕刑事秋の大捜査」
に出てるから見てくださいということで見たら
パソコンのサポート詐欺のほかに
ＡＩボイスチェンジャーで
誘拐詐欺も簡単にできる時代（本人の画像も偽造できる！）を
紹介。その誘拐詐欺に司会のタカアンドトシが振り回されて
誘拐された役の岡田結実はＡＩの専門家がなりすましていたりと
楽しめながら勉強させていただきました。
