#中村之菊 さんというひと( #沖縄 #米軍基地 #東村 #花瑛塾 #東京新聞 #共同通信 )

この人を初めて見たのは

TBSテレビのドキュメンタリーだった。

自民党本部の前で一人デモを行い

安倍晋三首相(当時)の

集団的自衛権の行使容認や

沖縄の米軍基地の固定化に

激しく抗議していた。

その人が中村之菊(なかむら みどり)さん。

44歳、女性。

政治団体「花瑛塾」代表を経て(2021年解散)

いまは「沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党」を立ち上げ

千葉県柏市と沖縄を行き来する日常を送る。


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上の写真は東京新聞夕刊12日付の

「迷い道」(共同通信の配信記事)。

米軍ヘリパットが複数ある

東村の山中で、車から大きなメガホンを取り出し

肩にかけて歩き、北部訓練場の入り口ゲートの

規制線ぎりぎりのところに立ち、訴えるのは

「沖縄の人にとって、

 脅威なのは中国よりも米軍だ。」

中村さんの生い立ちは

東京浅草で生まれ育ち、

高校を中退し、10代で出産を経験し

けんかや体罰が身近にあったころから

政治に関心があり、シングルマザーとして

子育てに追われながらも街頭演説に耳を傾けるようになり

最初は共産党に関心を持ちながらも

懇親会における「男尊女卑」の姿を見て幻滅し

その後に右翼の主張と行動に「裏表がない」と感じ

団体に入って活動するも

同い年の沖縄出身の女性との出会いと対話のなかで

沖縄に偏重する米軍基地のあり方に疑問を感じ

団体のなかで資料をつくるなどして

この問題を訴えるも

除名処分になり、2016年に活動期間5年限定で

花瑛塾を立ち上げるも

「お前は左翼になったのか」

「右翼は出ていけ」と

左右双方の市民・政治団体から批判や罵声を浴びせられた。

自信を失い、足元が揺らぎ始めた時に

「本土に住む自分たちが沖縄に

 米軍基地を押し付けている」

加害性を改めて考え

首都東京がその負担を引き受けるべきだとして

前述の新党を立ち上げた。

この記事では

ひめゆり学徒散華の碑」に献花するために

中村さんが糸満荒崎海岸に行ったということが。

私はこの海岸をまったく知らなかった。

中村さんは年間で100日以上も沖縄に足を運ぶようになったが

だからこそ、ここで追い詰められた10人のひめゆり学徒が

榴弾で自決したこの地点をしっていたのか。

ただただ頭が下がる思いだ。

中村さんは昨年の参院選(東京)、ことしの県議選(千葉・柏市選挙区)

そして柏市議選と出馬したがいずれも落選して

政治を動かすには妥協が必要かなと思うときがあるのだと。

しかし自ら「右翼」の看板を下ろすつもりはない。

右翼を名乗る者たちがヘイトスピーチをまき散らしたりするのは

「ニセモノ」で自分のやっているのが本物だと知ってもらいたいから。

そして26歳から始めた農業で

「足元の土を知ることは、自分の生まれた場所や

 住んでいる国を知ることと同じこと」だと知ったことで

これからも悩みながらも行動を続けていく。

そして以前に書いた

アキノ隊員(宮城秋乃さん)との交流も行っている。

私も出来る限り共闘したい。

考えることは同じなのだから。

gendai.media

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