ウィシュマさんを名古屋入管は「厄介なモノ」扱いにしたのか!

2月10日の東京新聞夕刊社会面、

民事訴訟記録の手続きを経て

名古屋地方裁判所(地裁)で見た

スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)が

収容中に死に至るまでの監視カメラによる映像を記者が

視聴した記事が載っていた。


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そこにはウィシュマさんが

完全に「厄介なモノ」扱いされたことが

はっきりと証拠としてあぶり出されている。

名古屋入国管理局は監視カメラ映像の全てのうち

5時間分しか提出しておらず

さらに記者が視聴できたのは5~10分間に区切られた

わずかな部分だが

ベッドで仰向けになっていたウィシュマさんに

女性看護師が「ちょっとだけ食べていいんだよ」とか

話しかけるところから

いきなりベッド上で吐いて「死ぬ」とうめき続けても

女性看守が明るい声で

「大丈夫、死なないよ。

 そんなので死んだら困るもん」と応じた。

まったく脈絡もなく入管の異常な醜態がさらけ出された。

また「病院持って行ってお願い」と繰り返し言っても

「連れて行ってあげたいけど、私、権力ないから。」

と取り合わなかった。

さらにベッドから床に転落したときも

助けを求めたにもかかわらず

女性看守が2人来てもベッドに戻せず

「ごめんね」といって部屋を去った。

最後のときは脈拍を確認したり

「ほっぺたとかは温かいだけど」とかしていたが

救急車を呼んだり応急処置を始めたりする様子は

確認できなかったということ。

ここまで見れば

入管の人権無視の悪辣非道が

はっきりわかるというものだが

それでも行政上の責任や

刑事告発に挙げられることがなく

いま行われているのは

民事の国家賠償請求訴訟である。

入管がまだ隠していることは何なのか?

本来であればそれを公表しなければ

なぜここまで酷い仕打ちを受けることになるのかが

わからない。

政府はその疑念を無視するような

入管法改悪案を今国会で提出しようとしている。

外国人ならなんでもありか?

これが先進国のやることとは思えないのだが?

www.tokyo-np.co.jp

 

 

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