松戸市議会がなぜ「住民(市民)」に関心が薄いのか(千葉・松戸市議選)

20日投開票の松戸市議会議員選挙が翌日に迫ったが、

争点がバラバラというか、選挙カーや事務所開きがうるさいというか

北朝鮮がまたミサイルのようなのを打ち上げたことに

マスコミが過剰反応しているとか

統一教会からの救済法案が「骨抜き」になったとかで

やっぱり盛り上がりに欠けている感じだ。

いろいろ考えたが、

やはり市議会そのものが市役所と同じくらい

閉鎖的で住民(市民)を受け付けようとしないことに

問題があるからじゃないのかとしか言いようがない。

そこで、松戸市民ネットワーク(松戸で生きたい私たち)が発行している

地域紙「たんぽぽ」の10月号(No.385)の特集記事を見たら

松戸市議会の「知らなかった問題点」が

たくさんあったのだ。

例えば傍聴席。

市議会も国会も議場全体が見渡せるように

2階建ての上のほうに設けられているが、

白井市の議会では、なんと

市長以下の執行部と市議会議員が向かいあう角度に傍聴席があり

しかもその真ん中にプロジェクター用のスクリーンがある。

マイクは執行部席にも議員の席にも個々に設けられている。

これなら質疑や討論も聴きやすいし迫力も感じられるし

居眠りだって出来ないだろうと思う。

www.nhk.or.jp

また、住民から請願や陳情が提出された場合

その趣旨を議会で説明し、議員から質問があれば

住民がこれに答えから論議を始めることが大事なのに

松戸市議会では以前はこれができなかったそうだ。

最近になって陳情提出者が趣旨を説明できるようになったが

なんと、その時間が「休憩」が宣告されて

議事録に残らない。信じられないがこれが事実だ。

請願の場合は紹介議員が提出者に替わって

説明するのが当たり前だとのことだが(国会もそう)

その内容が専門的な場合は紹介議員でさえも

十分に説明できないことがあるのでは?と

記事を書いた「たんぽぽ」の編集人が指摘している(吉野信次さん)。

これも議会に関心を持たなければわからないことだ。

ちなみにこれもあまり関心がなさそうな

市役所の建て替え問題であるが

本来ならば市民や第三者を交えて

その方向性について開かれた議論をした上で

新拠点ゾーン(松戸駅東口の中央公園あたりらしい)のことも併せて

計画を策定させるのが民主主義の在り方なのに

松戸市議会の特別委員会とは別に市の執行部が

突然に「市庁舎整備検討委員会」を立ち上げて

国有地の購入による現在地からの「移転建て替え」を

勝手に推し進めるといった結果を生み出した。

これは「閣議決定」を勝手に押し通す

いまの国政を同じであり、松戸市に限らず

どこの自治体でも同じようにやっているようだから

誰も問題に思わない。これが民主主義を悪くしているのだ。

なんでも市長が勝手に決めて当たり前、

市議会も反対意見を言う議員もいるが

市長提案(執行部が提出する予算も含めて)がほぼ100%

通ってしまう市政でいいのか?

もっと住民が議会に請願・陳情した上で

議員と住民が積極的に議論しあう機会をつくることが

「開かれた市政」をつくることになるのではないか。

ことしになってから

市内在住のママさんたち有志による

「松戸コソダテコネクト(マツコ)」が

市長選や今回の市議選のための

「裏まつど議会だより(アーカイブ)」のHPをつくって

身近な選挙の「本当に知りたい情報」を発信させている。

この試みがこれからに繋がってくれることを望むと同時に

自分にもできることをもっと考えなければならない。

そして投票も忘れずに。

kodomo-kizuna-m.amebaownd.com

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