コロナ「第7波」の無策で大学生が「単位が取れない!」高校生からも「5類に!」

最近Twitterのタイムラインを見たら

「#コロナを5類に」やそれに似たハッシュタグをつけた

高校生のツイートを見た。

入学式からずっとマスクをつけっぱなしで

同級生の顔を覚えられず

みんなマスクから離れられないから

卒業するまでずっとそのままじゃないかということに

絶望しているのだと。

気持ちはわかる。一番楽しい学生生活の時に

友達がみんなマスクつけたままなんて

ある意味異常だし、これでは反抗したくなるのも当然だが

結局慣らされてしまって新たなマスクシンドロームを生み出した。

しかしそればかりではない。

8月1日の東京新聞朝刊特報面より。

東大教養学部2年の男子学生(地方出身・都内で一人暮らし)が

5月に39度の高熱と呼吸困難になり

PCR検査で陽性。コロナの中等症になったのだ。

自宅療養で1週間以上も食事をとれず苦しみ、

その結果必修科目のオンライン講義の

全6回中2回が受けられなかったのだ。

2回目の欠席から症状が和らぎ

その翌日に担当教員にメールで連絡したが

問題はここからだ。

教員は2回目の講義の「補講」を認めて

当人が課題を提出したのにもかかわらず

翌月17日の春学期前半の成績発表で

「不可」と通知されたのだ。

当然留年になって専門科目に進めない、

だから「過失のない感染」を考慮した措置を

教員に要請したが

なぜか学部とのやりとりをしろと指示して

「我関せず」(診断書の受け取りを拒否)を決め込んだ。

そこで今度は学部長宛てに内容証明郵便で

欠席には正当な理由があり

代替措置を講じて不利益を及ぼさないよう配慮してほしいと

異議申し立てをしたら

なんと「1回目の欠席について1週間以上の連絡をしなかった」などとして

「特別の対応はしない」と通告しただけでなく

その学部長の回答前に成績の再発表が行われ

履修科目全体の平均点が下げられた。

修正だというが他の学生の声から

同じこと(欠席と課題の未提出)があったのに

「彼よりも自分のほうが1.5倍、差があり過ぎる」といぶかった。

これではアカデミックハラスメントアカハラ)ではないかということで

この問題を扱う学内組織に申告したが

教養学部はそういうことはできないと。

複数の教員が評価するからだと。

こちらは同日発売の日刊ゲンダイ

医療ガバナンス理事長で東大医科研の元教授の

上昌広氏の不定期コラム「どうするどうなる日本の医」より。

この学生は医療ガバナンスの研究所に出入りしていたことで

上氏にこの件の相談を持ち掛けていたのだ。

当然ながらこの対応はむちゃくちゃで

コロナにかかれば軽症無症状でも自宅待機が求められ

それは、感染症法に基づく法的措置によることであるし

文部科学省文科省)も

「学生一人一人の立場にたってきめ細かい対応」と

「不安のなかにある学生に寄り添った対応」を出していることから

大学のやり方を批判している。

しかし上氏はこれに「説得力がない」とも喝破した。

教員採用試験や医師国家試験では

コロナに感染した場合の受験を認めず

再試験もやらないことにしたからである。

しかもその理由として

再試験をやるための問題を作成するのは短期間には無理であることと

なんと「心身の不調」とした追試は従来から実施していないということから。

これには上氏もコロナと心身の不調と一緒に議論していることに

呆れざるを得ないと。

そこで上氏も先ほどの高校生と理由は違うが

「コロナを2類から5類に」することが解決法であると。

しかし政府が全く考えていないことから

「今夏も若年世代の苦境は続きそうだ」と結んでいる。

 

高校生も大学生もマスクや隔離や

それに伴う理不尽な学校側のやり方に怒りを募らせているどころか

むしろ疲れて無気力になってお先真っ暗となれば

政治の無策は当然責められるはずだ。

統一教会の問題を追及するのは当然だが

こちらの解決策もしっかりとやってほしい。

しかしこの問題については

与野党ともに

まったくそのスタンスが見えてこないのが

最大の問題点だ。

なんとかしてほしい。

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