戦闘行為のなかでチェルノブイリの子どもたちはどうなるのか?

戦闘が続いているウクライナであるが

きのう、日本からチェルノブイリ原発事故で

小児がんにかかったウクライナベラルーシの子どもたちの

保養などの支援活動を行っている

チェルノブイリ子ども基金の通信が届いた。

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その中に別紙で緊急メッセージが入っていた。

「2022年2月24日、ロシア軍がウクライナに侵攻したニュースが

 世界をかけめぐりました。

 プーチン大統領が軍事作戦を強行。

 ウクライナ政府は全土に戒厳令を出しました。

 戦争が拡大しないよう、市民の生活が脅かされないよう、

 願っています。

 チェルノブイリ子ども基金が支援している子どもたちや

 家族はもちろん、チェルノブイリに苦しむすべての人たちが

 これ以上の苦しみや悲しみに見舞われることのないよう、

 心から祈るばかりです。」

基金側としてもロシアに対する抗議を予定していると

最後に書いてあったので

HPをアクセスするトップページで

「私たちはロシア軍のウクライナ侵攻に抗議します。

 ロシア軍の撤退を強く求めます。

 ウクライナの人々の平和を願います。

 チェルノブイリは終わったという宣伝の陰で、

 傷つき倒れていく子どもたち。

 しかし子どもたちには、快復し、生きる権利がある。」

ccfj.la.coocan.jp

さらに事務局のブログを見ると

戦闘が始まった22日以降から

ウクライナでこども基金に関係のある人の安否を確認している

最中で、25日に首都キエフから避難した人から

放射線量が通常の2倍になっていて

お母さんも放射線測定器で測ったというレターが。

またチェルノブイリから避難している人の多い

キエフのトロシエナ地区に住む関係者からも

連絡があって、24日までは安全だったが

26日にここでも戦闘行為が起きたのを知り

避難しなくても大丈夫なのかとメールしたら、

家のほうは大丈夫だとの返事のあとに

国中どこに避難しても同じだと。

車を持っていないことや国外に避難するのが不可能であること、

そして戒厳令ももとで18歳から60歳の男性は

国外に出られないのだと。

 

またニュースを読むと、昨年12月に基金から

ベラルーシ「困難の中の子どもたちへ希望を」の口座へ、

里親支援金や医薬品購入費、事務所の運営費などを送金したら

2度にわたって拒否された。

原因は外貨の決済銀行が国際協定という理由で拒否したためだそうで

欧米による経済制裁が原因かもということで

別の経由銀行で3度目を行ったら何とか送金できたのだと。

昨年のクリスマスにはこの団体もクリスマス会を行い

子どもたちも喜んだが、

関係者や親たちと医師がコロナに感染して

亡くなられた方もいたそうだ。

ウクライナにも甲状腺ホルモン剤やカルシウム剤や

医薬品の費用をまかなう支援金も送っている。

これらの支援が戦闘の長期化で

困難に陥らないことを祈るしかないのだ。

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