SNSで脅迫された千葉のロシア料理店はウクライナ人支援へ

本当に馬鹿野郎は日本にたくさんいるものだ。

きのうのTBSテレビ「報道特集」にて。

千葉のロシア料理店「マトリョ―シカ」のことだ。

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ウクライナ侵攻が起こると

店に来る客が増えて

いまのロシアに関する情報を求めて

いろんなニュースみたいとか

ここに来てロシアのテレビをつけてとか求めるように

なったのだと。すると、

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すると店主アナスタシアさんの娘(ダイアナさん)がやっているinstagramには

「日本から出てって」とか

「自分の国を恥ずべき」などという

誹謗中傷を超えた脅迫行為が

書き込まれたのだ。

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これに一番だったのは

娘のアリアちゃんへの影響だったのだと。

 

「最初、戦争が始まった日に

そのあとDM(ダイレクトメール)が2つ3つ来たり。」

14年間日本で生活して初めての経験に

「大人は(誹謗中傷を)言われても

 今起きていることは理解できる。

 でも子どもたちは

 理解できなくて傷ついてしまう。

 今もしそういう差別が起こらなくても

 戦争は歴史に残るものだから

 私達の子どもの子どもに差別とか

 そういうのが始まったら

 それが一番よくなくて・・・」(ダイアナさん)

 

そこで店が始めたのが、

日本に避難してきたウクライナ人への支援だった。

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実際に何人ぐらいから来たんでしょうかの問いに

「今は10人ほどです。

 仕事をやりたい方

 (ビザの)書類関係で手伝ってほしい方

 あと日本のことを何も分からないから

 どこに何があるか紹介したりとか。」(同)

ダイアナさんは一刻も早い停戦を望んでいるが

その思いは依然として当事者には届かないままだ。

「やっぱり平和が一番なので

 差別も何もないような世界が一番なので

 今できること、どんな世代でも

 安心して暮らせるようにしていきたいですね。」

情けないと思わないか。

政府によって救出されたウクライナ人は

わずか20名だが、すでに自力で日本に逃れた

ウクライナ人は400名もいるのだ。

しかし公的支援が得られる保障はどこにもないのだ。

ウクライナ人はかってのベトナム人と違って

「難民」ではなくて「避難民」扱いなのだ。

したがって全てのウクライナ人に生活や将来の支援が

厚く行き届くわけではないのだ。

news.yahoo.co.jp

しかし多くの日本人は

避難民と難民との違いがわからぬまま

マスコミの一方的な報道で

ウクライナ人は政府の支援で保護されていると勘違いしている。

これこそ喝だ!

ロシア人こそがウクライナ人の苦悩をよく知っているからこそ

情報を積極的に確保することで

同胞たちの支援に関する意思統一を図ろうとしているのに

それを阻害しているのは

日本人だとするならばこんな情けないことがない。

同番組ではロシアの独立系テレビ局「ドシチ」のスタッフが

西側の各国に逃れてもジャーナリスト活動を続けようとする

意思と行動や、

ロシア国内の知識・文化人から

国内のロシア人が力をあわせてウクライナ侵攻を

ただちにやめさせようと、

「本当のロシア」サイトを立ち上げて

ウクライナの支援活動を始めるなど

自らの命よりも「言論と表現の自由」を護るための

訴えを全世界で展開している。

それに最も鈍感なのが日本人なのだ。

 

「日本人の方々に言いたいと思うのは、

 皆さんプーチンのロシアと

 本当のロシアは全く違うことだと

 よく覚えておいてください。

 本当のロシアはドストエフスキー

 トルストイチェーホフの国です。

 プーチンの国ではありません。

 明日はプーチンの国では無くなります。

 ”本当のロシア”は残りますよ。

 じゃあ、ぜひよろしくお願い致ししますよ。

 本当のロシアを。」

 

三島由紀夫の翻訳でも日本に知れ渡った

ボリス・アク―ニン氏の訴え(日本語で)だった。

これにどう応えるか。

日本人の良心の正念場である。

www.nhk.jp

sakisiru.jp

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