古新聞を整理したらウクライナ侵攻の火種を見つけた

濃厚接触者として長い自宅待機(職場都合だが手当はない)の間に

スマートフォンの購入の他にやっておきたいこととして

資料用として貯めておいた古新聞の整理を

きのうの間に行った。

すると「これは!」という記事を見つけた。

ウクライナ危機」「プーチン氏危険な賭け」

2014年3月3日の東京新聞3面である。

ロシアがクリミア半島を併合した時の記事である。

ざっと読んでみると、

その時は既に、中心都市シンフェロポリ

「ロシアから来た」と欧米テレビの質問に答えた

クリミア市民軍と称する武装集団が制圧されていた(2日)と

伝えていて、ロシアそのものが軍事介入する前に

周到に「侵攻」を進めていた可能性が高いと伝えていた。

しかし見出しでは

ロシア系住民が多数住んでいるクリミアの独立支援をすることで

親欧米路線にかじをとった当時のウクライナの政権を

崩壊に追い込む狙いが見れるが

「介入は多くのウクライナ国民を敵に回す恐れもあり、

 プーチン氏の危険な賭けともいえる。」(カッコ内は記事から抜粋) 

いわばいまの状況に至る火種は

約8年前にあったのにも関わらず

世界的にロシアを非難する動きはなかったし、

日本でも大きな関心を持つことはなかった。

北方領土問題を抱えてロシアを刺激することはできないと

いうこともあったのだが。

結果的に2022年2月24日、

その危険な賭けをロシアの大統領である

プーチン氏はやってしまったのだ。

それから20日以上経った、

同年3月30日の東京新聞国際面。

「ロシアのクリミア併合 ドニエストル飛び火も」

どういうことかというと

プーチン氏は28日のオバマ米大統領に電話会談で、

ウクライナ南西部の国境と接する

モルトバ共和国のドニエストル地域で、

ロシア系住民がウクライナによって

往来や経済活動が妨害されていると懸念を示したのだと。

「アンタがクリミアを自分たちのものにしたんだから

 そうなったんでしょ!自業自得じゃん!」と

いまだったら全世界から激しく突っ込まれるだろうが

当時はあくまでも

決定的に悪化した米ロ関係の新たな火種になりそうだと

記事では言及しているが、実際には

米ロ両国は

その火種が大きくなることを何とか食い止めたのだが

すでにウクライナはNATO加盟の動きを

暫定政権のもとで「視野に入れている」、

そしてポーランドなどの東欧地域やバルト3国は

ロシアの脅威におびえてNATO加盟に走っていて

欧米側はそれを歓迎した。

しかし、いまのような緊張関係にはならなかったのだ。

ロシア暴挙を言われながらも

これが大きな戦火にならなかったのは

あくまでもウクライナ国内の紛争と

国際世論は冷静に見ていたようで

まさか本格的な軍事行為を起こすなんて

専門家でさえも当時は予測できなかったということだろうが、

そのまさかが起きた以上は

あの頃に戻ってその経緯から最悪の結果にならないように

考えなければならないのだが、

いまのロシアは首都キエフ(キーフ)を攻略できず

国境を接する東南部を制圧するため

マリウポリへの攻撃を強めている。

しかしウクライナ全体を制圧は出来ていない。

www.tokyo-np.co.jp

ここは停戦へ向けての動きを進めるべきであるのだが、

我が国日本ときたらまったくやる気が「なし」で

欧米の後ろにくっついて軍事力を強めようとする

世論工作をマスコミやSNSを利用して

巧みに進行させている。

いまこそ日本国憲法の精神を生かすべきなのに

それを無視して何をやっているのかという感じだ。

 

ということできょうは憲法記念日

私は護憲派の集会に参加する予定である。

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kenpou2020.jp