ウクライナと三・一独立運動と

ロシア軍はついに

首都キエフの完全な制圧へ向けて

最悪の方向に動き出そうとしている。

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その一方できのうは

日本の植民地時代の朝鮮(韓国)で

朝鮮人の民衆が独立宣言を行い

日本軍の制圧を受けた記念日である。

(三・一独立運動

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いまのウクライナとの共通点がないように見えるが

私はあるような感じがした。

それは「冷戦」が終結してから

世界中で紛争状態がつづく要因となる

民族自決」である。

 

三・一独立運動が起こったのは

第一次世界大戦が終わり、

日本は吉野作造民本主義のもとで

普通選挙権を求め、さらに初のメーデーが行われるなど

まさに大正デモクラシーと呼ばれた

民衆からの大きなうねりが

国家権力を揺るがした時代であり

朝鮮人たちもその流れを受けて

自らの主権を初めて訴えたのだった。

そしてウクライナもまたソ連が崩壊した後で

ロシアと同一化した過去の歴史と決別して

民族自決の道を歩んだといえる。

しかしプーチン大統領

かっての衛星国(バルト3国など)が

次々と西側陣営(NATO加盟)に傾き

そしてウクライナもそうなる意向を見せたことに

危機感を募らせたことが

攻撃行為に走らせたようだが

ウクライナはもはやロシアと同じではないという

意思表示をさらに強く示して抵抗している。

そしてロシアはゼレンスキー大統領の暗殺部隊を送り込み

核兵器の使用をちらつかせている。

 

これはまさに「歴史は繰り返す」だ。

朝鮮は第二次世界大戦後に植民地支配から解放されたが

アメリカとソ連の対立の前に

国家が分断された。

そしてウクライナも親ロシア勢力の前に

一部の州の独立をロシアが承認して

やはり民族が分断されようとしている。

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独立とは同じ民族が共に一つになり

そして同じ国土に生きる異民族とともに

平和で豊かな社会を未来へ向けて歩むということなのに

それを許さない権力が

軍事力などを行使して民族同士の分裂と憎悪を仕掛ける。

ならばそれを阻む力となるものは何か。

それは

「あらゆる戦争を許さない」と

叫び続けることである。

ウクライナへの支持も世界中で強くなっているが

その中心はまさに

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「No War(反戦)」だ。

この新たなうねりが

ウクライナを火の海になる惨劇を止めることが出来れば

私たちは新たな未来への希望をつかめるはずである。

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