勤労感謝の日に『憲法改正』はどこへ進むか

「2005年10月28日に自民党は新憲法草案を舛添要一(当時・参議院議員)さんが

 中心になって取りまとめましたが、そのために

 シンプルにまとまりました。

 その内容は9条の2の第1項に

 「自衛軍」を保持することを加えたものです。

 その時の総裁は谷垣禎一さん。このころから

 ハト派と言われていた宏池会(宮沢派→谷垣派)は

 すでにタカ派と化したのです。

 だから(いまの宏池会のトップの)

 岸田首相は安倍・菅首相を変わらない

 改憲路線へ進んでいるのです。

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23日、「活かせ九条松戸ネット」の講演会に

行ってきた。

講師は国会前行動で特別秘密保護法・テロ対策法や

集団的自衛権の行使の違憲に関する演説をしてきた

日本体育大学の清水雅彦教授。

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松戸市民会館301会議室で開催し、約60人が集まった。)

今回のコロナ禍に乗じて

自民・公明・維新そして国民民主党

「緊急事態条項」を条文に加えようとする動きがあることを

問題点として取り上げた。

最大の要点としては

「コロナの対応のために改憲をするのは暴論」だということだ。

アメリカやイギリスのように

憲法がなかったり州によって法律が変わったりする国は

もともと改憲の選択はない。

また、ドイツやフランスのように

ただちに改憲ではなくて議会や憲法裁判所(憲法院)が

緊急事態に関してその行使に

厳しい「縛り」をかけている。

日本は災害・感染症などで各種の法律があるのに

どうしてこっちの法律の更なる整備や改正をしないのか、

そっちの方は問題というわけだ。

戦争をさせない1000人委員会 : 自民党の選挙公約、ここが問題!~『自民党政策BANK』を検証する~ (anti-war.info)

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清水 雅彦(日本体育大学教授)​ | 憲法ネット103 (kenponet103.com)

もっとも、こっちのことより

今回の総選挙などのこぼれ話に関心があった。

アベの改憲加速化で

労組・政党・市民団体の枠を超えて

改憲NO!」のための総がかりの統一行動が実現したこと。

しかし、地域ごとに

連合と全労連(立民と共産)との足並みが不十分なのだと。

とくに東京は連合が先月の総選挙にある通り

公明候補を連合が推薦したケースもあったし(12区)、

立民の長妻昭(9区)と手塚仁雄(5区)が

自民との一騎打ちであるのにもかかわらず

共産党系の東京民報に支持の記事が載ったおかげで

連合から推薦がもらえなかったことがあったのだと。

神津前会長は枝野・福山執行部に退陣をしてもらいたかったようだが

結局芳野新会長になって選挙がこうなったから

望み通りになったわけだが、

参議院選挙前に、

絶対に改憲発議をしても国民投票で負ける空気を

つくること。そのための世論づくりを今からやること。

そして参院選が終われば結果次第では

自民と維新との連立政権ができるかもしれない。

そうさせないためにも

「新たなねじれ」を選挙で実現させる。

「労組と市民と野党の共闘」の発展から

政権(権力)を発展させるためにも

自己満足で終わらないことと

若者に働きかけることと、自己規制しない、

萎縮しない、忖度しないことが必要だとして

講演は終わった。

さあ、自分にできることが何か

また考え直す時がやってきた。

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立憲・小沢一郎氏「憲法論議、与党に維新や国民民主が同調」 [立憲]:朝日新聞デジタル (asahi.com)