台風19号被害から2年 東北から2つの報告

以前に2019年の台風15号から2年経った

地元・千葉の被災地からの状況について書いたが

千葉を襲ったあの台風から2年経って - shiraike’s blog (hatenablog.com)

13日の東京新聞の記事を読み

東北南部(神奈川・群馬も)を激しく襲った

同年の台風19号、12日でやはり2年になることを

思い出した。

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社会面より、記事の写真では宮城県丸森町

土石流で流された住宅跡地で手を合わせる

遺族のひとり天野民子さん(70歳)。

あの時、母や姉ら親族3人を亡くし、妹さんは行方不明に。

「悲しんでばかりでは亡くなった方々も悲しむのではないか。

 あの災害を忘れず後世に語り、少しでも前を向いて

 進んでいくことが残された私たちの使命だ。」

と取材に答えた。

この台風で死者は関連死を含めて121人、

行方不明者はまだ3人もいる。

共同通信による、記事より。)

 

「2年はあっという間だ。」

(神奈川・相模原のキャンプ場で犠牲にあった被災者遺族の声より)

 

国の統計によると、

11都県の計5174人が

いまだにプレハブの仮設または民間住宅を行政が借り上げる

「みなし仮設」で避難生活を続けている。

2年たっても東日本大震災同様、この災害の復興はいまだに

終わっていないままだが、世間の関心は

どんどん薄れていく一方だ。(15号もそうだ。)

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この台風で36人の死者が出た福島県

堤防が決壊した阿武隈川沿いの河道掘削工事が進んでいるが、

郡山市の被災した住民が

「水害発生の原因究明が不十分」だと行政不信の声を上げていると

同日特報面で伝えている。(河北新報からの転載)

なぜかというと、阿武隈川へ流れる

支流の逢瀬川の護岸工事が3月に完成予定が

今月末に延期、これで決まりだと思いきや

再延期は確実だと。

沿岸の同市若葉町の住民が

「ほぼ手つかずじゃないか」とため息をついているというから

尋常ではない。

あの時、阿武隈川であふれた水が逢瀬川に逆流する

バックウォーター現象が起こり

市中心部の1437㌶が浸水、

それにも関わらず2月に国交省東北地方整備局

福島河川事務所郡山出張所(以下出張所と略)で行われた

報道関係者向きの説明会で

市中心部の雨水を逢瀬川に排出する

「雨水貯留管」の敷設計画を明らかにしたと。

当然住民側は黙っていられず出張所に

事情をただしたら

「説明を忘れていた」と、

まさに「聞いてないよー」だ!

 

この矛盾を生んだ要因は

河川の整備は国と都道府県の所轄であるが

雨水対策は市町村の役割といった

「縦割り」による弊害というわけだが、

最近は「国土強靭化計画」という言葉さえも

忘れられているのだ。

本気で災害を防ぐには

過去の災害から学び、そこから具体的な対策を選択し

各地の事情に即した政策を打ち出せばよいのに

お上に任せればそれで良い、

住民は一切口を挟むなという政治と行政の在り方では

また同じ犠牲者を多く出しかねない。

ちなみに若葉町を含む逢瀬川流域の6町内会は

堤防建設と内水対策の期成会を19号上陸前から立ち上げ、

勉強会を何度も開き、

市の遊休地を雨水貯留場にするよう

郡山市に請願を出したが議会は6回連続して

「不採択」にしているからどうしようもない。

 

まさか「自助・公助・共助」を口にしてきた総理大臣が辞めたから

住民の防災意識を無にするような横暴を進めようとしているのか?

ちなみにきょうで衆議院は解散、

事実上の選挙戦に入るが

「防災」は争点になっていない感じだ。

ここは候補者の声をじっくり聴きたいところだ。

自分と自分の大切な人の命を守るためにも。

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