千葉を襲ったあの台風から2年経って

そうだ、もう2年を経過するのか。

突風でゴルフ練習場のネットの柱や

高圧線の鉄塔が倒壊し

停電によって酷暑に何日間も悩まされ

広範囲な被害で屋根に貼るブルーシートを巡って

詐欺まがいの話があったり

そして農産物や家畜などの影響も大きく、

そういえば当時の県知事は

自分のお家のほうを視察したんだっけ。

本当に被災地になっている場所に行かずに。

 

そう、2019年の台風15号の被害。

あのとき私はぎっくり腰になって動けずじまいだった。

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9月9日の東京新聞社会面より。

南房総鋸南町・岩井袋地区のいまを伝えていた。

被災した家屋が多かった風景が

いまでは更地が目立っている。

子どもが町の外に住んでいることが多いことから

高齢者の一人世帯が台風被害をきっかけに

引っ越しや介護施設への転居が多くなったのだと。

「再び被災したら、この地区はどうなってしまうのか。」

(岩井袋地区の区長・久保田純史郎さん)

自力でボランティアなどの力を借りて

住居や生活手段を再建して残ることは

年齢が高くなり身寄りが近くにいないと

困難を極めることが多いということか。

「復興」の大きな落とし穴、

それも財政規模の小さい町村は

これにハマってしまうことは

誰も気が付かない、というか知られることがないのか。

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こちらは同日の千葉地域面。

あの時、

9月9日から12日夕方まで停電し、

市の浄水場の発電機が止まったため

15日まで断水した南房総市の中原病院。

「停電や断水がもう少し長引き、暑さが続いたらと思うと

 ぞっとする。」(理事の座間弘枝さん)

その後、自家発電機の容量を拡大し

さらに携帯型の発電機を新たに15機を追加して

備えの強化を図っているそうだが

頭が痛いのはコロナ対策だ。

感染拡大による病床逼迫で

自宅療養者が増えているが

県は個人情報保護の観点から市町村に情報を提示していないが

地域の医療機関としては職員が

災害時に避難所を利用した場合に感染リスクはゼロとはいえず

万が一に感染したら勤務が出来ないことで

病院にも影響する。(濃厚接触者になっても)

ここが最大の問題点なのだ。

あの総裁選でもコロナ対策で論戦が交わされるかもしれないが

くれぐれも自然災害および感染症に際して

ほんとうに「命を守る行為」が出来るような

政策を示してほしいのだ。

そうしなければ自然災害は

「人災」でさらに悲劇が拡大する。

自助にも限界があるのだから。

 

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(2) 笹生あすかさん (@sasoasuka) / Twitter