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「たんぽぽ」(松戸市民ネットワーク「松戸で生きたい私たち」編集・発行)
№343号で詳細などが書かれていた記事があった。
(武笠紀子さんの投稿)
今年3月の市議会で再提出された
土地区画整理事業に関する事業条例は、
昨年の市議会から継続審議になっていたものだったが、
結果的に建設経済常任委員会で
賛成7・反対4で採択される。
それに大きな問題点を感じた
地権者の酒井珠子さん(記事ではSさんと書かれていたが)が
千葉県の都市計画審議会に意見書を提出した。
ここから同紙最新号(№348号)の冒頭記事を抜粋する。
「その結果、8月2日(金)午後、
審議会が開催された。
審議会の傍聴を多くの市民たちが希望したが、
やっと当選した傍聴者もマスコミも排除して
非公開となった。
それでも酒井さん(Sさん)の訴えや顧問弁護士の説明で
審議は2時間近くかかった。
意見書は賛成少数で不採択となったが、
多くの問題が指摘された。」
ここで№343号にもどる。
問題点とは、事業地の地権者の平均年齢が
71歳、80歳代が3割もいて
この計画を施行すると10年計画で
仮住まいをしているうちに
相続が起こる可能性もある。
また10年後に駅前マンションに入れたとしても
固定資産税は高い上に
管理費や修繕積立金を合わせるとかなりの負担になること。
減歩の割合が7割以上になる酒井さんの場合は
「換地分」だけでマンションの一室が得られない場合、
不足分を自己資金で出すことになる。
最悪マンションを担保に借金をして
最終的にそれを売りにだすことで
農地は残っても他に住まいを探すことになるか
農業の継続を断念することになりかねない。
(多数の地権者が「新松戸駅の近くにこのまま住んでいたい」との
希望を受けて、日本で初めての『立体換地』という方法を取り入れた。)
「(大幅に減歩する酒井さんに)マンションを提供する」として
「(農業収入が)減った分を家賃収入で補ってもらうことになる」
と言いだしたのだ。
市としては酒井さんに大幅に譲歩したと言いたいようだったが、
「ではご自身でいま農業をおやりになられているのですか
と言いたい。」
「駅前でなぜやらなければいけないのかという理由を聞きたい」
と取材の場でしゃべってしまったことから、
農地を残すことは全く考えていなかったというのが
本音といったところだと思う。
また議会の場では、
JR常磐線快速の停車を実現させるために
なるという意見も出たという。
各駅停車のホームを東側に作り、
今使っているホームを快速に使うというが、
果たしてJR東日本がそれに乗るかということは
あの時の放送では一切触れられていなかった。
(松戸市もコメントしなかった。)
この計画は先月5日に
市が千葉県知事に認可申請をした。
そして今月開かれる市議会定例会で
関連予算案が3億1千万円余が上程されている。
はたしてそれが問題になるかどうかがわからないが
新松戸地区のみならず
多くの松戸市民が関心を持ってもらいたいことである。
貴重な都市農地を減らして本当にいいのか?
見直すなら今しかない。