映画「太陽がほしい」を見てください

8月10日、大阪・九条の映画館

シネ・ヌーヴォX(エックス)はほぼ満員の客が

上映された映画の一つ一つに注目し、

そして最後には涙を浮かべる人の姿も。

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「太陽がほしい」班忠義監督の作品。

監督自身が20年前から

中国人の元慰安婦、というより

日中戦争が激化する中で

日本の軍人から突然監禁され、強姦され

スパイ扱いされて暴行されて

本当に殺されるところを生き延びるも

普通のの幸せを望むことがないまま

苦しい生涯を送らなければならなかった

女性たちと直接会って証言を聞き取り

それを全て映像化した記録であった。

その後元慰安婦を支援する会を発足し

医療支援を行い、

日本政府を相手どって賠償請求を起こす

裁判も同行して取材。

しかし敗訴を重ねる中で

日本国の法廷では限界があるという声が上がり

女性戦犯国際法廷が行われる。

そこで元慰安婦の一人で監督が初めて出会った

万愛花(Wan Aihua)さんが

証言台から立ち上がり

「私の体を見てください!こんな体にした

 日本軍を許さない!」

服を脱ぎ、上半身をさらけ出そうとしたところで

失神し救急車で運ばれた。

しかし、これがこの場にいた参加者の心を大きく動かし

昭和天皇の有罪判決が下される。

だが、その頃から小泉純一郎首相(当時)の

靖国神社参拝や橋下徹大阪府知事の暴言が

世論を動かし、現在に至る

反韓嫌中」の流れの中で

中国人慰安婦の問題が日本において

タブー視されるようになる。

その中でこの記録を映画にしようと

「太陽がほしい」をつくる市民の会が発足し

私も賛同人として僅かながら協力させてもらった。

完成したのは2015年。初公開は同年8月。

2時間以上に渡って重々しい証言の記録は

心身ともに打ちのめされた思いだった。

それから4年たって1時間40分に再び編集されて

より多くの会場で公開したいと

「太陽がほしい」を広める会が出来たので

ご協力お願いしますと手紙が届いたので、

鑑賞券を買ってささやかながらの支援を行った。

しかし、東京渋谷のUPLINKでの上映は

連日予約がいっぱいで満員状態だと連絡が来て

それなら「新聞うずみ火」のイベントがあるから

その前に大阪で見ることにして

電話をいただいた広める会のスタッフにその旨を伝えた。

いい盛り上がりが出来て良かったことと

この素晴らしい映画をもっと広めていきたいと

意気投合した。

幸いにも東京は23日まで公開延長が決まり(10時15分からのモーニングショー)

大阪のシネ・ヌーヴォ以外にも

名古屋・横浜・新潟・広島・尾道などでも

順次公開予定なので

下のホームページをご参考にして

ご覧いただきたいと思う。

www.human-hands.com

vawwrac.org