2019年の黒田清さんを偲ぶ集い

新聞うずみ火の読者にとって

毎年夏の恒例行事になった、

黒田清さんを追悼し、平和を考える集い2019」

ことしは8月10日の午後2時半から行われた。

週刊金曜日」の連載でもお馴染みの

松崎菊也さんと石倉チョッキ(直樹)さんの

トークとコント、そして都々逸あり

イラスト映像(石倉さんの)ありと

とにかく暗い世論を明るく笑って吹き飛ばしてしまう

2時間(だいたい)だった。

松崎さんが最初、私はテレビもラジオもNHKばかりに

なったと、で9時のニュースを見たら

スポーツコーナーで東京オリンピックのメダル獲得目標を

30個と決めたということで、

「そんなこと簡単に出来るわけないだろう!」

日本のお家芸は柔道、体操、水泳、レスリングで

今までそれぞれで金メダルを30個稼いできたという言葉に

「金メダルを稼いできただとぉー」

そう、オリンピックは選手が主役、

参加することに意義があるクーベルタン男爵)のに

なぜか国家のためにメダルを稼ぐ?

これっておかしくねえかと怒り、

(8月2日号で詳しいことが読めます。)

またNHKのラジオの番組では

ラジオ深夜便とは対照的に

若者むけの番組をずいぶんやるようになったが、

ボソッとした口調で語るパーソナリティーがいて

あるアーティストの曲が

やたらけたたましいだけだったのにもかかわらず

「とても心が済みきってキラキラとなるような曲でしたね」。

そんなことをいままで感じたことがないと松崎さん。

私は民放のラジオしか聞かないので

いったいどういう番組なんだと思ったが、

こういう批判のやり方もあるもんだと感嘆。

立花孝志にも聞かせてやりたいと思ったくらいだ。

また石倉さんがリズミカルに

「いしんだしんだ」をラップ調で歌い

(丸山、上西、足立、松井一郎と吉村洋文が登場)、

コントでは炎天下で犬の散歩をしている人と

日傘をさしている人との会話を通じて

熱中症対策ってなんだろうを訴えたことや

(ミストや打ち水では間に合わない!)

アソウ太郎登場で

デタラメ四文字熟語を立て続けにやったり

(文武両道じゃなくて文春報道!など)

そして最後はアベ総理が登場。

どんな質問にも

「それわ、もんだいにわ、あたりません。」

と何度も答えたりと、

とにもかくにも笑いが一杯で終わった。

黒田さんが亡くなってからもう19年になる。

かっては朝日新聞系のCS「衛星チャンネル」で

ニュースを笑って風刺する番組で共演したのが

きっかけになってのお付き合いになるが

「黒田さんを知る人が少なくなって寂しい」

と松崎さん。私も知る人間として

「戦争を許さない、そして戦争を起こす差別を

 許さない。」と様々な取材活動で訴え続けた

黒田さんの仕事をどのような形で知ってもらうかが

難しくなっている現実を思う。

だがヘイトスピーチ反日嫌中が当たり前になる中で

やっぱりこれを知ってもらわなければいけないよな

と最後にそう感じるばかりだった。

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