きのう、沖縄の普天間基地で
屋久島沖の墜落事故以来の
オスプレイ(MV22輸送機)の飛行が再開された。(写真は東京新聞夕刊1面)
事故の原因を公式に表明することがないまま
アメリカが決めたことで
なし崩しに飛行訓練がこれからも進められるのだ。
そして沖縄だけのことではない。
私の自宅からもそう遠くない
木更津(陸上自衛隊)でも飛行が再開されるのだ。
「特定の部品の不具合」
これのどこが丁寧な説明になるのか、防衛省よ。
それこそ味噌汁で顔を洗って出直せよということ。
上のHP記事では墜落した屋久島の漁民に対する
補償(捜索期間中は漁を自粛したため)が
まだ支払われていないというから
唖然茫然(あぜんぼうぜん)だ。
「日本の防衛のために運航再開は仕方ないかもしれないが、
事故原因や再発防止策をきちんと説明するのが先だ。」
と屋久島漁協の羽生隆行組合長。
組合長のもとには
防衛省から8日付で飛行停止解除を知らせる文書が届いたが、
「直接具体的な説明を聞くまでは判断できない」。
つまり屋久島沖では無理だから
まず普天間周辺から再開させようとする姑息なやり方では
反発の声が上がらないほうがおかしいのだ。
そして木更津の市民団体
「オスプレイ来るな いらない住民の会」は4日、
木更津のオスプレイV22を、
防衛省が約束した配備期間(2020年7月から5年以内)
を待たずに撤収させることや、
定期整備中止を国や米軍に求めるよう、市に要請している。
またきのうは
映画「戦雲(いくさふむ)」の三上智恵監督の
インタビュー記事があった。
「『多少の犠牲は仕方ない』の『多少』に私たちは入っている」
楚南由香子さんが訴えた言葉。
沖縄本島からさらに西へ、
「琉球弧」による軍事力の強化は止まらない。
もはや米軍基地に賛成・反対と言ってるほど
悠長なことを言ってられない。
いやでも応でも
沖縄は再び「戦場」にさせられるのだ。
そして日本中も戦場になる。
これは大ウソではなくなるのだ。
「『国防』をうたい
棄民亡国へ突き進む人々へ
島々から平和への
切なる祈りを込めて」
なにも変わらない「うちなー」の現状にむなしさを感じたが
多くの人たちがクラウドファンディングによる支援と
「いまの沖縄を知りたい」と訴えたことで
再び映像を創ることにしたのだと。
ぜひ見に行くつもりだ。