きのうは何と言ってもこれだ。
沖縄の辺野古基地埋め立て工事の設計変更を巡り
沖縄県が拒否をしたことで
国がその執行を求めた訴訟で
第一審に続いて控訴審でも国が勝訴。
判決を受け入れて3日以内に
国の設計変更を承認するかの2者択一に迫られたのだ。
(2020年8月2日の東京新聞日曜版より。)
もともと「マヨネーズ状」の軟弱地盤が見つかった
大浦湾(キャンプシュワブの沿岸東部)に
埋め立てをしても、戦闘機やオスプレイが離着陸できる
頑丈な滑走路が出来るどころか
地盤沈下によって基地どころではないから
埋め立てを止めるべきだと言う声がたくさんあるにも関わらず
既に沖縄防衛局は県が設計変更を承認するまえに
地元ゼネコンと契約をすませているとして
国が強行させようとしたのだ。
そこで玉城デニー知事は設計変更を承認に反対し
国土交通大臣の関与取り消しを求めるための
そこで国が10月に反撃といえる訴訟を仕掛けたが
その審理はまさに三権分立を司法が破るという
ひどい裁判となったのだ。
判決では沖縄の心情はわかるとしながらも
工事が進まないと日米関係が悪化する恐れがあるという理由からだと
いうことが読み上げられたそうだが
建設工学的にあの軟弱地盤は
日本のこれまでの地盤強化の技術では解決できないという指摘が
まったく審理されなかったのだ。
というよりも米軍側がたとえ辺野古に基地が完成しても
本当に普天間基地を返還してくれるかということさえ
「怪しい」ということが過去のアメリカの公文書が出てきて
物議をかもしたこともある。
埋め立てが進んでも「世界一危険な米軍基地」が
永久になくなるかどうかわからないし、
しかも「ちゃんとした軍事基地」が出来るかどうかもわからない。
だからこの「不当判決」は「許せん!」
玉城デニー知事はきのう急な肺炎で入院し
26日までに公務に復帰すると伝えられたが
果たして国は知事に病床まで乗り込んで
承認を迫るのか。見てやろうじゃないか。
もともと自分の都合が悪くなると「入院」「療養」は
あなたたち(自公政権とその与党)の
「文化」じゃないのか?
丁寧に説明を果たすなんてことは
誰も期待していない。出来るわけがないことはわかっているから。
それにしても「裏金」「キックバック」絡みで
安倍派と二階派の事務所に家宅捜索する日に
この判決をぶつけるとは。
沖縄はつくづく本土から
捨て駒扱いされているとしか言いようがない。