世の中から忘れ去られた感のある
「モリカケ疑惑」のうちの「カケ」こと
加計学園が傘下(グループ)の
学校所在地の千葉県銚子市に要請したと
越川信一市長が15日の記者会見で明らかにしたというが、
ずいぶん厚かましいことをするもんだ。
(写真は16日読売新聞朝刊千葉東葛版より)
あの大学は何年か前に
危機管理学部で災害関連の研究や実践などで
ずいぶん地域に貢献しているとかで
マスコミが取り上げていたはずだ。
ところが写真の記事によると、
大学全体の収容定員が2281人だが、
5月1日全体の在学者数は、
1528人。
ん充足率は67%の定員割れ状態だと。
地方の私立大学が公立化して
生き残りを図るケースは私も知っているが
唯一知らなかったのは
国から多額の地方交付税が交付されること。
これで授業料を国立大なみに下げて
志願者を増やし、定員割れを解消できるというわけだ。
しかし、交付金は定員ではなく在学者数によって
交付額が決まるため、自治体と大学側に
新たな努力が求められる。
また校舎の建て替え費用は対象外で
自治体の100%負担になる。
すべてがバラ色となるわけではないのだ。
そうでなくても千葉科学大学をつくるときに
銚子市は10,7ヘクタールの市有地を無償譲渡し
建設費約77億円(一般会計予算の3割に相当!)を補助している。
このときに市立銚子高の整備などで
大きな事業も重なったことで
銚子市は一気に財政危機に陥り
市長が何度も交代する事態にも陥った。
大学側は先月11日に要望書を提出し、
再来年の4月の移行を想定している。
一方の市側は、
少子化による学生確保の難しさや
さらなるコストの増大などを厳しく検証するための
有識者検討会議(仮称)を設置すると。
しかし、加計学園といえば
不要であると言われながらも
理事長と安倍晋三首相(当時)との仲の良さで
しかし、コロナ禍のときは
「人獣共通感染症対策」「新薬開発」のために
設置を承認したにもかかわらず
「ほとんど何もしていない」。
政府から指示を受けた国内の9つの大学にも、
「今治」は選ばれていない。
採択されている大学「のみ」に指示したからだ。
いわば加計学園は
役に立たない学校をつくって
「公金チューチュー」をやってきたということだ。
いっそ銚子市は公立化は認めないと言ったほうが良いと思う。
千葉科学大学が潰れるくらいだったら
その代わりに「学び直し」をしたい人々のための
夜間中学や単位制高校をそのキャンパスの建物で
開校すれば良い。
そっちのほうが銚子電気鉄道と同じように
銚子市の良さを売り込むことが出来ると思うのだが。
とにかくこれ以上加計学園に
新たな公金を差し出すことを
許してはならない。