ほんとうに大阪にカジノが出来るの?

私の大阪の知り合いがみんな落胆している。

9日に投開票された

大阪府知事大阪市長選(大阪ダブル選)の結果が

あまりにもおおさか維新の会(維新)の公認候補が

下馬評以上の「楽勝」をしたからだ。

mainichi.jp

さて、上の記事だが

大阪ダブル選ではIRリゾート、というより

カジノ誘致を許していいのかというのが争点になるはずだったが

最初は維新はこれを積極的に訴えなかった。

おそらく住民投票条例を求めるネット署名活動(大阪府民で21万票集まった!)

が盛り上がったこともあるだろうが

後半から優勢に立った、というよりは敵の「候補」が

恐れるには足らずと見たようだが、

毎日新聞の投票所の出口調査では

IR賛成は53%に対して反対は45%と

反維新側がカジノの危険性を十分に説明しきれなかった

という痛さがある反面で、

府知事選では維新で現職の吉村洋文の支持する人の

33%はIRに反対という

極めてシビアな結果がでたのだ。

(府知事選では反維新の候補者が一本化できなかったこともあるが。)

しかし、きのうの東京新聞夕刊1面では

政府が大阪のカジノに関する整備計画を認定する方向で

最終調整し、14日には決定する見通しだと伝えていた。


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www.asahi.com

ますます知り合いたちの怒りが増幅されそうだが

その開業は2029年秋~冬を目指していると記事に。

ずいぶん長い話になるなと思ったが

要するに政府が認定した後は

自治体(大阪府・市)と事業者(アメリカMGMとオリックスが株主)で

実施協定を締結して、その事業者がカジノ免許を申請して

カジノ管理委員会(?)が免許を交付して

そこから本格的に動きだすから

時間もかかるというわけだが

以前のブログで書いた通り、建設予定地(夢洲)は

巨大なビル群が建てられないチョー軟弱地盤であり

さらにリゾートの年間来客数が

ユニバーサルスタジオジャパンUSJ)の過去最高1400万を上回る

約2000万人と算定しているのといい(以前の1610万人からさらに盛った!)

「本当に出来るの?」と突っ込みたくなる

杜撰な計画といってもいいのに

国土交通省の「有識者委員会」が審査をやった結論が

オーケーを出したものだ。

もっとも大阪府・市はギャンブル依存症対策法を制定して

その方面についてはちゃんとやっているといいたいようだが

事業面については住民からの寄付を募るというから

いい加減なところがある。

ほんとうならギャンブルで得た収益を依存症対策に

回せばいいのだ。

www.pref.osaka.lg.jp

2029年の開業を目指しているとなれば

その1年前にまた大阪ダブル選があるから

それまでに建設や開業が順調でないと

維新には不利に働くことになるが・・・。

ちなみに長崎県ハウステンボスへの誘致を目指して

整備計画を申請したが

内容を見極める必要があるとして「見送り」案が

浮上しているのだと。

維新は菅義偉元首相との関係が深いとされていることから

今回の決定にも怪しさが漂う。

なにより本当に2020年代の後半までに

ゴミと汚染水だらけの埋め立て地が

カジノリゾートに変わるのだろうか。

私はどうしても疑わしく思うのである。

shiraike.hatenablog.com

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