「雨あがりとはいえ、いきなりずぼっと長靴が沈んでいってヤバイと思いました」
先月7日に更新されたAERA.dot(朝日新聞出版)の記事が
facebookでシェアされたのを見て、
「やっぱりな」と思わずにはいられなかった。
なぜなら私は大阪IR予定地(万博も)の夢洲埋め立て地の
ホントウの現実を
新聞うずみ火編「大阪IR・カジノ誘致を止めるための次の一手」を
知ったからである。
上の写真は同書からのものだが、
この埋め立て地はまさに新しいリゾートを建設するには
ヤバいところだらけだ。
超軟弱地盤だけでなく、4つの区ごとに見ていても
「1区は土壌の4割くらいが汚水なので抜かなければならない。
ここは産業廃棄物が埋まっているところだからヘドロです。
ここから出る汚水は2区に流され、浄化されています。
投与された薬品に反応して泡が出ており(写真参照)、
温泉の間欠泉を見ているようでした。とても危険です。」
「2区や3区にも廃棄物や汚染物質はありました。
駅舎部分からヒ素、フッ素、鉛が検出されましたが、
(大阪)市は2,3区の土地全体を土壌調査した形跡が
見当たりません。」
(現地を昨年4月に見学した立命館大学教授・森裕之氏)
さらにシアン化合物や
福島第一原発事故で生じた放射性がれきも
夢洲に埋め立てられている。
過去の都市公害や工場などで汚染物質を敷地に埋め立てていたのを
すべて土壌汚染対策のために掘り起こされて
持ち込まれた場所がいまの夢洲であることを
大阪の人はたぶん知らないのがほとんどではないか。
また夢洲はもともと工業用地として利用されるはずが
突然IRという施設をつくることになったため
なんと「護岸の堤防を強化する工事」をやらなければならない。
たとえ土壌汚染に公金を費やしても
ほんとうにリゾート施設をつくるためには
790億円だけでは済まないというのが識者の目である。
果たして春の大阪ダブル選挙でこの問題点が浮き彫りになるか?