きのうの読売新聞朝刊社会面を見て
啞然とさせられ、そしてため息をついた。
沖縄・与那国島で初の日米共同訓練が行われた
なんでも8月に中国が大規模な演習を実施した時に
弾道ミサイルが落下したというが
与那国島周辺にミサイルのようなものが飛んでくることが
本当に考えられるだろうか?
あのJアラートにしても
警報がなったときにはとっくの昔に日本列島どころか
日本の領海やEEZまで通過しているのだ。
敢えて言うならば島に弾道ミサイルが落ちてくる頃には
戦場と化している。もはや島外避難しか
選択肢しかないはずだ。
と、いうよりも
日本政府は自らの領土と領海に弾道ミサイルを撃たせないために
反撃能力を持つとか言ってませんでしたっけ?
同じ日の読売新聞1面より。
なんでも2028年度までに島嶼(とうしょ)防衛、
すなわち与那国島のような国境に近い島が
攻撃されないための抑止力を高めるために
戦闘機からの極超高速誘導弾や
12式地対艦誘導弾の改良型や高速滑空弾など
計10以上の多様なミサイルの導入を図ることを
今月中に改定される
国家安全保障戦略に明記する方向だと
報じていた。
しかも記事にはないが、それまでのつなぎとして
アメリカの「トマホーク」を500も買うことを決めたというから
それで中国からのミサイル発射を抑止できるなら
避難訓練は必要ないはずだ。
しかもいまの自衛隊は
ミサイルによる迎撃以前に
仮想敵国に侵略されたときに島嶼奪還作戦を実行するために
水陸機動団を整備・強化させている。
はっきり言っていまの与那国島に
どんな脅威が迫っているのかは
岸田首相に質問しても
チンプンカンプンといったところではないのか。
いまの与那国島は無意味に戦争への協力をさせられていることを
もっと本土の人間は知らなければいけないのだ。
そうしなければ再び沖縄に悲劇が起きる。
いや、いまこそが悲劇の前奏曲になっているとしか
いいようがない。まさにため息ばかりだ。
怒らなければいけないところだが。