「安倍氏国葬」不十分な説明で逃げた国会での岸田首相

「事前に基準を決めるのは難しい。その都度、政府が総合的に判断する」

「基準を作ったとしても国際情勢や国内情勢で判断しなければならないのが現実だ」

「国際的な弔意にどう応えるかが重要で国葬が適切だ」

「国民に弔意の表明を強制的に求めるものではない」

もうこれだけでも

岸田文雄首相は「なぜ、安倍氏国葬をするのか?」という

疑問に答える気がまったくないことがわかる。

www.tokyo-np.co.jp

きのう、閉会中審査にシブシブといった感じで

現れた首相はわざと野党に対する質問を

3時間に設定、野党第一党である立憲民主党泉健太代表に

割り当てられたのはたった25分、

他の野党には10分しか与えない意地の悪さが

モロに現れたが、(昨日発売の日刊ゲンダイより。)

それでも野党側は

法的根拠がないことや、前述の「国際的な弔意」についても

先進国の国家元首クラスが相次いで出席を見合わせていることについても

のらりくらりと交わして

挙げ句の果てに、国葬を決めるのは行政の裁量で決定できるとし

その費用については「予備費でやるから国会の承認は必要がない」と

逃げ切ろうとしているのである。

ちなみに吉田茂元首相の国葬については

当時の社会党が弱みを握られたことで

その開催に党執行部が事実上「同意」したことで

障壁がなくなった半面、

泉氏が指摘した通り佐藤栄作元首相の時は

与野党伯仲の国会」だったことで

国葬ではなく内閣・自民党葬になったことは

以前のブログで書いた通りだが、

それすらも「事前に基準をつくるのは難しい」と

まさに火事場泥棒をいま自分がやってますと

認めたような発言もしたのだ。

dictionary.goo.ne.jp

ちなみにアソウ太郎さんは

最初は内閣・自民党葬にしようかと話が進んでいた所を

「保守派が騒ぎだすから」と首相に3回も電話をかけて

最後は「これは理屈じゃねえんだよ!」と

強い口調で言ったのだと。

これが最大の理由といってもいい。

jisin.jp

でも総理のメンツやプライドを考えると

とてもそんなことを国会で答弁できないということ。

しかし、国会でも説明できない首相は

今後ますます苦しくなることは必至だろう。

まぁ野党がだらしないから「総理の椅子」から

転げ落ちることはないが

もしも11日の沖縄県知事選や

来春の統一地方選挙で「やられる」ことがあれば

とても安倍晋三のような長期安定どころか

「黄金の3年」はメッキが剥がれて

さびついて早期に終了してもおかしくはないと

勝手に私は考えている。

www.tokyo-np.co.jp