ウクライナ情勢に関するニュースは
ロシア軍が首都キエフ(キーフ)を
陥落できず、親ロシア派が多い南方(黒海に近いところ)に転回したことで、
キエフ州で虐殺された死体が多数あったという
ニュースが多くなった。
東京新聞のきのうの1面は
410もの虐殺による遺体が発見され
国際人権団体が住民から具体的な聞き取りで
ロシア軍の兵隊が様々なやり方で
罪のない無抵抗の
市民(非戦闘員)を次々と殺したという声を
掘り起こしていると伝えている。
またテレビでもこの現場を映像で伝え続けている。
しかし、我が国日本はこのような愚行をした
ロシアを非難することができるのか?
できないのである。
なにしろ日本もいまから85年前に
中国の南京で同じことをやったのにもかかわらず
「やってない」といまだに言い張り続けている連中が
政府の中心にいるのである。
それゆえに戦後になっても
世界中で続くあらゆる虐殺行為に対して
他人事のような目でしか見ないし
(例外は杉原千畝が保護に関わったナチスドイツのユダヤ人ホロコースト。)
今回のように虐殺から逃れた難民(避難民)を
政府専用機に乗せたのは
たった20人(!)と報じられても
国民全体は誰も「異常だ」と思わないのである。
TBSラジオの「スタンバイ!」では
国際法違反で厳しく批判した岸田首相の音声を流したが
なんと原稿を棒読み、しかも一部つっかえて
読んでいた。パーソナリティ(土井敏之アナ)も呆れていたが
私は何も不思議に感じなかった。
自分たちのやった戦争犯罪を
自国の歴史を消そうとする政治家の行為というのは
こんなものである。
キエフで起きた虐殺は国連が調査団を送って
きちんと客観的な事実に基づいて
その犯罪を公平に裁かないかぎり
無意味な憎しみ合いは
戦闘行為が終っても半永久的に続く。
日本と中国だって(ついでに韓国も)そうではないか。
ロシアとウクライナも決してそうなってはいけないのだ。
最後にキエフについても
ウクライナ共和国は我が国日本に対して
「キーフとちゃんと呼べ!」と
公式に頼んだことがありますか?
ないはずです。
だからこれからも私のブログでは
「チョルノービリ」と変更しません。
ウクライナから戦火をなくすために
呼称を変えることは何の意味もありません。