藤井輝明さんと瀬戸内寂聴さんと 突然の訃報

おとといツイッターのタイムラインを見たら

衝撃の訃報を見た。

タッチ先生こと看護学者で熊本大学鳥取大学の教授を務めた

藤井輝明さん。63歳だった。

それも今年5月のことだったというから

驚きばかりだ。

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写真の本はいまから11年前に

自宅近くで大紙芝居のイベントを見に行ったときに

買った、タッチ先生の本である。

ヤッサン一座の大紙芝居in松戸 - shiraike’s blog (hatenablog.com)

特別ゲストとして講演をしたのである。

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声の張りがとても良くて

そして笑顔を絶やすことが全くなく

みんなを元気にさせてくれるような話っぷりに

当時うつ病でもがき苦しんでいた私も

何か明るいものを見たような気になり

もっと先生を知りたくてこの本をサイン付きで手に入れたのだった。

 

きのう改めて読み返してみた。

差別は絶対する側が悪いということ。

子どもたちを守るには家族だけでなくて地域で支え合うこと。

いじめられても暴力で返すのではなく

その事実を訴えること。

そして苦しむ人たちを理解するには

聴くことから始めること、

そして看護師や助産師を志すならば

決して権力のいいなりではなく

命を守ることを大事に考えること、

自ら「海綿状血管腫」で外見であらゆる差別を受けながらも

人生に決して無駄はないという思いを

過去の経験から全てを得て

それを次の世代に教育と養成で引き継ぐことを

地道に果たしてきたと思う。

このコロナ禍で差別や分断などで

社会全体が憎悪と差別に満ちあふれている中で

タッチ先生の存在は何より頼りになるはずが

接触感染の予防などでそれも阻まれてしまったのでは

ないだろうか。

実に惜しまれる別れである。

 

さて、なぜタッチ先生なのか?

それは血管腫で腫れた顔を

子どもたちや学生たちに触ってもらうことで

自身のありのままを理解してもらうことを

続けてきたからだ。

 

外見差別と戦った同志の死 「バケモノ」と罵倒された過去 それでも笑い続けた稀有な才能 - ライブドアニュース (livedoor.com)

追悼 藤井輝明先生 (gifushotokusen.com)

そして昨日、

作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんが亡くなったとの

ニュースが入った。

瀬戸内寂聴さん死去 99歳、作家・僧侶 文化勲章受章者:朝日新聞デジタル (asahi.com)

様々な活躍で多くの日本人が知る存在になったが

私は脱原発の意思を表す

通産省前のハンストにご本人が参加したことを思い出した。

あまりテレビが伝えていない事実だった。

 

 

改めて、お二人のご冥福をお祈り申し上げます。

 

【評伝】恋バナ好きだった寂聴さん、心に秘めた出家の理由:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

いずれは慣れると思うが新元号・令和(れいわ)の意味 - shiraike’s blog (hatenablog.com)