私と神経科クリニック

私がうつ病をどうしかしたくて

自宅近くに神経科クリニックを見つけ、

そこを訪ねたのはいまから15年前のこと。

家族からも評判はいいというので行ってみたら、

診察室の隣の相談室に入って院長先生と

1対1で話をすることが出来た。

仕事やいまの状態について

言葉にできることを全部吐き出した。

その後先生は私に

「あなたは頑張り過ぎるところがあるんですね」と。

ハッとさせられた。

いままで周囲から言われたことがなかったから。

何事にも頑張ろうとすると

心に疲れが出てそれが溜まってしまう。

だから時には「この程度でいいんだ」という気持ちで

きょうはこれだけ出来たことを自信に変えて

それを積み重ねていけばいいのだと。

それ以降、なんでも完璧にこなそうとするのではなく

ほどほどにやってみようと決めて

「治す」ことを頑張らない毎日を過ごすことにした。

すると、少しづつ硬くなった心をほぐしていくことが出来たのだ。

また、仕事以外に楽しみを見つけることもいいですよと

アドバイスを頂いたので、

「新聞うずみ火」の読者同士のお付き合いや

合唱、ボランティア活動などで

仕事以外に外に出られることで

気分を変えていくことができた。

「治るということは自分が良い方向に

 向いて来たとわかったところから」

先生から言われたこの言葉も忘れられない。

いまは先生が体調を悪くして(ご高齢もある)

クリニックを休診しているが

私は薬の頼りにならず

仕事もできるようになり

多少の苦しさがあっても

心が押しつぶされることのない日々を送っている。

 

ちなみに診断書には

「反射性うつ病」と書いてあった。

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