大阪高等裁判所(高裁)の決定が間に合って良かった。
右翼やネトウヨなどの脅迫や圧力、そして暴力行為で
東京では延期に追い込まれ
名古屋では途中で打ち切りになってしまった
「表現の不自由展」のその後展が
大阪市の「エル・おおさか」で
予定通り開催することが出来るのだ。
大阪の「不自由展」開催へ 高裁、会場側の即時抗告棄却:朝日新聞デジタル (asahi.com)
もともときょうから18日まで行われることは
2か月前から発表されていた。
昨年大騒動になった
「あいちトリエンナーレ」とは違い
市民有志の実行委員会によって
東名阪の3都市で6月25日から7月までやるはずだったのが
前述の通りの結果、ここまで展覧会が行われたのは
名古屋での2日間のみだったのだ。(7月6・7日)
エル・おおさかは大阪府が事実上の指定管理者となっている
公共施設であるが
6月以前は何の問題もなく開催の許可は下りていた。
しかし事業者のトップである吉村洋文大阪府知事は
さすがに脅しや脅迫に屈したか
東京展の初日のはずだった先月25日に
突如開催許可を取り消したのだ。
当然主催者側は黙っちゃいない。
まず大阪地裁に取り消し処分の執行停止を求めて提訴。
そして今月9日、地裁は主催者側の言い分を認めて
そしてきのう大阪高裁は地裁の判断を支持。
大阪府の抗告を却下したのだ。
ちなみに名古屋展が途中中止になったのは
7日に会場(市民ギャラリー栄・名古屋市営の施設)に
ある郵便物が届いて
開封したら爆竹のような音がして被害を被ったことで
閉館にしてその期間は「11日まで」と
河村たかし市長が会見で表明。なんと展覧会の期間中すべてを
クローズにしたのだから許せない。
ちなみに10日の「むのたけじ賞」の集いでも
この件が話題になり、新聞うずみ火代表の矢野宏さんは
「おかしいと思いませんか?爆竹って
火を付けなければバチバチって音がしないでしょう?
これが送られた日は大阪展の許可取り消しの停止になるかどうか
大阪地裁が決定を出す日なんですよ。
何かつながりがあってもおかしくないと思います。」
不自由展会場への郵便物破裂、電池を使った発熱装置か:朝日新聞デジタル (asahi.com)
なるほど、地裁の決定はどっちに転がってもおかしくないとなれば
こんな実力行使をしたくてしょうがない輩が必ず現れる。
取り消し決定を地裁を支持すれば
嫌がらせをする必要がない。
事前にそれがわかっていれば
犯罪行為というリスクを負う必要がないのだ。
ちなみにおととい、エル・おおさかに
脅迫文がとどいて
即管轄の警察署に届けたというニュースを
読売新聞で見た。
どうやらこの使用許可取り消しは
とても裁判所(最高裁も含めて)は許可しないとわかっている人物が
今後も悪質な嫌がらせを繰り返すことは
間違いない。
しかしこのような卑劣な行為に屈することなく
この展示会がきちんと開催されることを支持したい。
あ、そういえば愛知県知事のリコール署名で
不正を指示した元署名団体の事務局長が保釈されましたね。
なんと保釈金は1000万円。
誰が出したのでしょうか?
何か怪しい影を感じますね。
不自由展への嫌がらせに繋がる何かがないことを
祈らずにはいられませんが・・・・
田中孝博被告、保釈に笑み「ノーコメント」 愛知リコール不正 | 毎日新聞 (mainichi.jp)
表現の不自由展 – Non-Freedom of Expression Exhibition (fujiyuten.com)