袴田事件・高裁へ審理差し戻しで「クリスマス」の喜びを

以前から関心を持ち続けていた「冤罪」問題。

この件について、明るいニュースが届いた。

 

「1966(昭和41)年に静岡県で一家4人が殺害された事件で、

 死刑が確定した袴田巌さん(84)=釈放=について、

 最高裁第三小法廷(林道晴裁判長)は、

 裁判をやり直す「再審」の開始を認めなかった

 東京高裁決定を取り消し、高裁に審理を差し戻した。

 高裁が改めて再審の可否を審理し直すことになり、

 無罪につながる再審が始まる可能性が残った。22日付の決定。」

袴田さん再審可否、東京高裁へ差し戻し 最高裁 [袴田巌さん]:朝日新聞デジタル (asahi.com)

これまで袴田巌さんは

仮釈放と同じ身分であった。

2014(平成26)年に

静岡地裁が再審を決定したことを受けて

48年ぶりに釈放はされた。

しかし長い獄中生活がもとで

精神面でさまざまな障がいを受けた。

それでもお姉さんの秀子さんとの

生活で日常を取り戻し、

さらに布川・足利事件で無罪になった

元被告の人たちとの交流を深めたことが

映画「獄友たち」などで

知られるところになった。

 

しかし、地裁の判決で無罪が確定しても

高裁が「やはり有罪」となれば

袴田さんは再び大きな精神的打撃を受ける。

実際に東京高裁はこのような決定を下している。

ただし、先に書いた身体状況と

高齢であることを考慮して

「再収監はしない」としたのだ。

 

自らに着せられた濡れ衣を取り去るには

最高裁に再び再審請求をするしかない。

この可能性にすべてを賭けた

本人や姉・秀子さんそして

袴田さんを支え続けた全ての人たちの思いが

やっとかなえられたこと。

神様はちゃんと見ていたのである。

 

きょうはクリスマスイブ。

このプレゼントは

こちらの心にも温かいものを

与えてくれた。

そんな思いで、いまはいっぱいだ。

 

申し立てから13年、元被告側「うれしいクリスマスプレゼント」…袴田事件再審の道開く (msn.com)

 

獄友たち | ドキュメンタリー映画 「獄友」 (gokutomo-movie.com)

袴田事件を映画に「BOX」上映会 - shiraike’s blog (hatenablog.com)

映画「BOX 袴田事件命とは」の高橋伴明監督を迎えて「袴田事件から裁判員制度を考える」 - shiraike’s blog (hatenablog.com)